
ブロックストレージのサポート情報
Enterprise Cloud 2.0のサービス紹介・サポート情報を掲載しています。
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既知の事象
よくある質問
- ボリュームを作成するのに個数制限はありますか。ECL2.0, ファイルストレージ, ファイルストレージ (スタンダード), ファイルストレージ (プレミアム), ブロックストレージ / 構築
IPアドレスプールに余剰がある限り、ボリュームの個数に制限はございません。
ボリューム作成時にストレージ(iSCSIターゲット)側へ設定するIPアドレスは、あらかじめ指定したIPアドレスプールから払い出されます。
IPアドレスプール内のIPアドレスが枯渇することにより、ボリュームの新規作成が不可となりますのでご注意ください。
上記の事象が発生した場合、IPアドレスプールに空きがある状態を用意するためにストレージの新規作成をお試しください。参考
サービス説明書 -ブロックストレージ(IO性能確保)/各機能の説明
URL:https://ecl.ntt.com/documents/service-descriptions/block-storage/block_storage.html#id6
サービス説明書 -ファイルストレージ(プレミアム)/各機能の説明
URL:https://ecl.ntt.com/documents/service-descriptions/file-storage/premium.html#id7
サービス説明書 -ファイルストレージ(スタンダード)/各機能の説明
URL:https://ecl.ntt.com/documents/service-descriptions/file-storage/standard.html#id7 - ブロックストレージ/ファイルストレージのボリュームを作成しようとしたところ、ステータスに「error_creating/Cluster does not have a capacity」と表示され、作成に失敗しました。ECL2.0, ファイルストレージ, ファイルストレージ (スタンダード), ファイルストレージ (プレミアム), ブロックストレージ / 構築
下記のいずれかの事象に該当している可能性があります。
1. 選択したメニューが、作成しようとしているリージョン/グループで提供されていない。
提供リージョン/グループについてはサービス説明書をご確認ください。
2. 選択したメニューのリソースが一時的に新規作成できない状態になっている。
(1) 時間をおいて、再度作成をお試しください。
(2) 別リージョン/別グループにおける新規作成をご検討ください。
(3) 上記のいずれでも解決しない場合、ご好評につき、作成しようとしているリージョン/グループにおいて、リソースの新規提供を一時的に停止している可能性があります。その場合、チケットシステムにてお問い合わせください。
- ブロックストレージのボリューム作成時に、エラー(Create-port-failed)が発生しました。ECL2.0, ブロックストレージ / 仕様, 構築
仮想ストレージに設定しているIPアドレスプールの範囲が狭いために、ボリュームの作成に失敗している可能性があります。IPアドレスプールの範囲を拡張して仮想ストレージを再度作成いただき、ボリュームの作成をお試しください。
参考:サービス説明書 – ブロックストレージ – ストレージの新規作成方法
注釈
Volume作成時にストレージ装置(iSCSIターゲット)側へ設定するIPアドレスをIPアドレスプールから払出しますので、 IPアドレスプールは他の装置で使用しないIPアドレスの範囲をご指定ください。 プール内のIPアドレスが枯渇すると後述のボリューム作成が失敗してしまいますので、 作成予定のボリューム数の2倍以上のIPアドレスが存在するように範囲をご指定ください。 IPアドレスプールは、仮想ストレージを編集し範囲を拡張することができます。(縮小は出来ません) - Linuxサーバーからブロックストレージボリュームへマルチパス接続していますが、iSCSIイニシエーターのタイムアウト値を、iscsiadmコマンドから変更することができません。ECL2.0, ブロックストレージ / 仕様, 運用
Linux OSのカーネルの仕様が原因の可能性があります。ご利用中のカーネルバージョンをご確認いただき、【原因】記載のバージョン以降である場合は、【設定変更手順】記載の手順でiSCSIイニシエーターのタイムアウト値を変更してください。
原因
iSCSI + DM-Multipath環境の場合、まず”fast_io_fail_tmo”という/etc/multipath.confのパラメータのデフォルト値(5)が、カーネルが保持するrecovery_tmo変数へ設定されます。
このrecovery_tmo変数はiscsiadmでreplacement_timeoutを設定するときに使用されるものと同じですが、あるカーネルから仕様変更があり、iSCSI側の操作で値を上書きしないように修正されました。
このため、iscsiadmでいくら値を変更してもmultipath側のデフォルト設定が有効となるため、結果的に値が変更できない事象が発生します。
なお、iSCSI側の操作で値を上書きしないように変更されたカーネルは次の通りです。
・RHEL7.1(3.10.0-229.20.1.el7)※途中のバージョンから
・RHEL7.2(3.10.0-327.el7)設定変更手順
恒久的に設定する場合
/etc/multipath.confファイルで、次のいずれかを設定する。
1. fast_io_fail_tmo 120 (この値がrecovery_tmoに反映される)
– /etc/multipath.confのdefaultsセクションに fast_io_fail_tmo 120 を設定する
– multipathdの再起動2. fast_io_fail_tmo off (replacement_timeoutの値(120)がrecovery_tmoに反映される)
– /etc/multipath.confのdefaultsセクションに fast_io_fail_tmo off を設定する
– multipathdの再起動
– replacement_timeoutを変更
– iscsiセッションのログアウト/ログイン※I/O処理中であっても安全にmultipathdの再起動は可能です。
暫定的に設定する場合
対応するsysfsのrecovery_tmo値を強制的に変更してください。
例)
# echo “120” > /sys/class/iscsi_session/session1/recovery_tmo
# echo “120” > /sys/class/iscsi_session/session2/recovery_tmo - 仮想サーバーでiSCSIを使う場合の設定について教えてください。ECL2.0, サーバーインスタンス, ブロックストレージ / 仕様, 運用
仮想サーバーが接続されているロジカルネットワークは故障発生時に約1分程度の断時間(サービス説明書 – Support)が想定されます。
仮想サーバーからiSCSIを用いてストレージ接続を行う場合、この断時間を想定した設定を行ってください。
ブロックストレージサービスと接続する場合は「チュートリアル – リソースからブロックストレージボリュームへの接続」を参照してください。
本サービスで提供しているストレージ以外と接続する場合は、ストレージの提供元にお問い合わせください。以下ではIOが保持されるようにするための設定例について述べます。
アプリケーションまで含めた影響について、システムごとに試験・評価を行ってください。マルチパスデバイスを用いると、iSCSIターゲットへの接続が切断されたときマルチパスでIOが保持されます。
RHELの場合、すべてのパスがダウンした場合にマルチパスでIOが保持されるようにmultipath.confにおいて該当するデバイスに「features “1 queue_if_no_path”」を指定します。マルチパスデバイスを利用しない場合は、iSCSIのタイムアウト値を十分に長く設定します。
RHELの場合、iSCSI イニシエーターのタイムアウト値を120秒にします。設定ファイル:/etc/iscsi/iscsid.conf 項目:node.session.timeo.replacement_timeout 値:120 (デフォルト値:120)
Windowsの場合、ディスクI/Oのタイムアウト値とiSCSI イニシエーターのリクエストタイムアウト値を120秒にします。
キー:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\disk 値の名前:TimeoutValue 設定値:120 (デフォルト値:60)
キー:HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Class{4D36E97B-E325-11CE-BFC1-08002BE10318}\0000\Parameters (*1) 値の名前:MaxRequestHoldTime 設定値:120 (デフォルト値:60) (*1) 0000の部分は、Microsoft iSCSI Initiatorのインスタンス番号を指定
- ブロックストレージとファイルストレージの両方を、同一ロジカルネットワーク上に作成することはできますか?ECL2.0, ファイルストレージ (スタンダード), ファイルストレージ (プレミアム), ブロックストレージ / 仕様, 構築
いいえ。
複数の仮想ストレージを1つのロジカルネットワークに作成することはできません。1つのロジカルネットワークに対して、作成できる仮想ストレージ(ブロックストレージ又はファイルストレージ)は、1つです。
参考:
サービス説明書 – ブロックストレージ(IO性能確保) – 利用できる機能
- ブロックストレージメニューにおいて、ACL、Kerberos認証、pNFSを使用することはできますか。ECL2.0, ブロックストレージ / 仕様, 構築
いいえ。ブロックストレージメニューにおいて、ACL、Kerberos認証、pNFSはサポートしておりません。
IQN認証のみ、機能提供しております。 - ブロックストレージのボリューム作成時、イニシエータIQNを追加しようすると「有効なIQNではありません。」エラーになります。ECL2.0, ブロックストレージ / 仕様, 構築
イニシエータIQNは、半角英数字記号(英字は小文字のみ)を受け付けます。
もし、追加しようとしたイニシエータIQNに英字大文字が含まれるとエラーになりますので、その場合は英字大文字を利用しないようご変更後、再度設定をお願いします。
参考:チュートリアル – ストレージの新規作成方法 – ボリュームの作成 - ブロックストレージのボリューム作成時におけるターゲットIPアドレスの払い出しポリシーを教えてください。ECL2.0, ブロックストレージ / 仕様, 構築
ブロックストレージでは、冗長化のため、原則として1ボリューム作成ごとに2つのIPアドレスが払い出されます。
ブロックストレージのボリュームを複数作成した場合、その時点におけるボリュームの物理的な収容箇所によって、複数のボリュームが同じターゲットIP アドレスを使用する場合があります。
※同じゾーン/グループに作成したボリュームが、必ずしも同じターゲットIP アドレスを使用するとは限りません。
ターゲットIPアドレスはボリューム作成時に自動的に決定されるもので、お客さまにてご指定いただくことはできません。
作成した複数のボリュームが同じターゲットIPアドレス を使用する場合であっても、ボリュームは論理的に分かれているので、既存のボリュームへのネットワーク帯域が低下するなど、IO性能への影響は特にはありません。
また、同じターゲットIPアドレスが付与された場合、作成されたボリュームの詳細画面において、ボリュームごとに異なるlun_idをご確認することで、どのボリュームを使用しているかを確認できます。
参考:
FAQ – ブロックストレージ(IO性能確保)のボリューム作成時に、ターゲットIPアドレスを指定することができますか?また、作成後に変更することはできますか?FAQ – ブロックストレージ / ファイルストレージのボリュームを複数作成したところ、同じターゲットIPアドレスが付与されましたが、正常ですか?
FAQ – ブロックストレージ / ファイルストレージメニューにおける仮想ストレージのIPアドレスプールについて、複数のIPレンジを指定することはできますか?
- ブロックストレージ / ファイルストレージのボリュームを複数作成したところ、同じターゲットIPアドレスが付与されましたが、正常ですか?ECL2.0, ファイルストレージ, ブロックストレージ / 仕様, 構築
正常な挙動です。
同一グループを指定して複数のボリュームを作成すると、同一のストレージ装置への収容となる可能性があり、その場合は同じターゲットIPアドレスが割り当てられることとなります。
ターゲットIPアドレスを確実に異なるものにしたい場合は、異なるグループにてボリュームを作成ください。参考:
チュートリアル – ブロックストレージ – ボリュームの作成
チュートリアル – ファイルストレージ – ファイルストレージボリュームの作成