7.1.3.3. Windows Fullsystem restore One Touch Restore 方式手順¶
事前準備¶
- 本手順でサポートしているバックアップ元サーバーは下記WindowsのOfficial templateになります。
support 対象テンプレート
- 以下の全てを満たしていないとOne Touch Restoreは利用できませんのでご注意ください。
警告
- client agent version sp 8で取得されたバックアップである必要があります。
- System state をOnにした状態でFullバックアップを取得している必要があります。
- 取得したフルバックアップがcompleted(エラーがない)状態で完了している必要があります。
- バックアップ元とリストア先のネットワーク構成(インターフェイス 数、所属サブネット)が同一である必要があります。
- バックアップ元のOSでAD環境を含んでいる場合リストアはできません。
制約事項¶
- バックアップ元/リストア先とも、固定IP/DHCPいずれの場合も、共通機能ゲートウェイ以外のLogical Network接続が必須です。(169.254.x.x以外のアドレスが必須)
OS上で固定IPアドレス環境の場合、バックアップ元とリストア先を共存することはできません。(IPアドレスが重複します)
Baremetal Server環境の場合、リストア後にインターフェイスの設定を手動設定し直さなければなりません。
その他仕様¶
バックアップ元OSにて複数volumeもしくはiSCSIをアタッチしている場合、One Touch RestoreによりCドライブのみをリストアし、リストア完了後に別途ファイルとしてリストアする必要があります。
仮想サーバーの場合はsysprepは実行されず、バックアップ元と同一のvmとしてリストアされます。
リストア後のサーバーでは、iSCSIが自動でアタッチします。
- 仮想サーバーのリストアでは、一時的なインスタンスとボリュームを用いてリストアを行います。リストア後はそのボリュームからインスタンスを起動するため、リストア前に比べボリューム費用が追加で発生いたします。一時的なインスタンス費用もお客さま負担となります。
リストア先リソースの作成¶
仮想サーバーの場合
- まずvolumeを作成します。
Volume作成時にimageを指定します。
- サイズは、バックアップ元が通常の(volumeを使用しない)インスタンスの場合80GBとしてください。バックアップ元をボリュームから起動している場合はボリューム作成時のサイズに合わせてください
zone/group はインスタンス作成予定のものと合わせます。
ソースOSと全く同一のImageが存在しない場合は、Major versionを合わせて新しいMinor versionのテンプレートを利用します。
- 例: バックアップ元がWindowsServer-2012R2_Standard_64_include-license_virtual-server_20をご利用の場合WindowsServer-2012R2_Standard_64_include-license_virtual-server_42をご利用の場合
リストア先インスタンスの作成¶
- イメージは以下を指定します。
- One-Touch-Restore_for_Windows_virtual-server_v1.0
- データボリュームは先程作成したものを指定します。
- 共通機能ゲートウェイ(DNAT環境の場合は共通機能ゲートウェイにつながるロジカルネットワーク)を選択してください。共通機能ゲートウェイ以外のロジカルネットワークを選択してください。(DNAT環境の場合は2つめのネットワークは選択不要)
- コンソールを開いて、ipconfig /allを打って、共通機能ゲートウェイに接続する(169.254.x.xが付与された)インターフェイスのMacアドレスをひかえておきます。
ベアメタルサーバーの場合
バックアップ元と同じテンプレートを指定し、ベアメタルを作成します。
「サーバーの停止」を押下し、作成したベアメタルサーバーを一旦停止します。
作成したベアメタルサーバーにメディアの接続機能を利用し、インストールをおこなうOSのISOイメージをアタッチします。
- ISOはOne-Touch-Restore_for_Windows_baremetal-server_v1.0を利用します。
「サーバーの起動」を押下し、「ISOブート」を選択し起動します。
フルシステムリストアの実行¶
- コンソールを開くと、以下のような画面が表示されます。
- 固定IPおよびベアメタルサーバーの場合、起動時点ではIPアドレスが正しく設定されていないため、以下の手順で設定します。
1.Macアドレスの確認
- VSの場合:13.3.3.4章でインスタンス作成後に確認した値を使用します。
- BMの場合: ポータルからリストア先サーバをクリックして「スタンダードサーバーの詳細」画面で共通機能ゲートウェイに接続する(169.254.x.xが付与された)インターフェイスのMacアドレスを特定します。
2.共通機能ゲートウェイに接続するインターフェイスを特定
- コマンドプロンプト上でipconfig /allを打って、1で調べたMacアドレスと一致するインターフェイスを特定し、インターフェイスの名前(「Slot 2 Port 2」「Ethernet 2」など) を確認します。
3.IPアドレス設定
- 以下のコマンドでIPアドレスを設定します。
netsh interface ip set address "Slot 3 Port 2" static 169.254.0.16 255.255.128.0 169.254.127.1
netsh interface show interface
ipconfig /all
response fileの生成¶
Workflow
- workflow→ One Touch Restoreを選択
- STEPを確認する画面がありますので、「OK」を選択
- source clientを選択
- 対象のバックアップ取得時刻を選択固定IPアドレス環境またはベアメタルの場合「Fixed IP address / baremetal server」を「Yes」にチェックします。
Dnat環境の場合
- バックアップ/リストアを利用するVM/BMは必ず共通機能GW経由で以下IPアドレス、ポートと通信する必要があります。169.254.127.20:80169.254.127.22:9500169.254.127.23:9500しかし、直接共通機能ゲートウェイと接続できない場合は、以下の構成イメージのようにNATを利用してバックアップ/リストアすることが可能です。ただし、NATの構築/設定はお客さま自身で実施いただく必要があります。
固定IP環境の場合
- OS上でIPアドレスを設定をしている場合(ベアメタルもしくはno-dhcpのロジカルネットワークに接続しているインターフェイス)、IPアドレスの設定が必要です。ここで入力するIPアドレスは、リストア先サーバのネットワーク情報です。共通機能ゲートウェイにつながるIPアドレスと、もう一つロジカルネットワークのインターフェイスが必要です。ゲートウェイ情報については設定がない場合、IPアドレスと同じ情報を登録してください。
注釈
- input interface1 info for destination clientとinput interface2 info for destination clientの2つの入力が必須です。
- interface1とinterface2の入力順序は問いません。
- ただしDNAT環境で169.254.〜のアドレスを使用していない場合はinput interface1 infoだけ入力します。
- リストア先インターフェイス情報を入力します。
- 通常はadd interfaceをクリックして、interface2の入力画面に進みます。DNAT環境では(interface2の入力が不要な場合)OKをクリックします。
- フルシステムリストアに備え、Download URLを取得
/OneTouchResponse__A000001_test.xml)
Response fileのダウンロード
- 上記「response fileの生成」で控えたURLを使用して、Response fileをダウンロードします。コンソールではコピー&ペーストができないため、手打ちで入力してください。
curl -s -w %{http_code} -O 169.254.127.20/downloadcenter/configs/01234abcd5678efgh01234abcd5678efgh/OneTouchResponse_A000001_test.xml
- dirと入力し、正しくダウンロードされていることを確認してください
注釈
- 成功の場合「200」
- 失敗の場合「404」
- xmlが複数存在すると、リストアが失敗します。失敗したファイルは削除してください。
- exitで抜けると以下の画面が表示されます。画面が変わるまでに数分要します。
言語表示画面が表示されますので、選択します。
- Recovery Wizardが起動します。
- 以下の画面は特にボタンを押さずに待機します。
※バックアップ元環境で複数volumeを含んでいる場合
- リストア先・元のDisk構成が異なるため、以下のエラーがでます。
- リストア先ドライブマッピングを手動で行います。「OK」を押下後、以下の画面に遷移します。Destination Disk Layoutを右クリックしバックアップ元ディスクと同じディスクタイプを選択してinitializeしてください。
- 注意画面が表示されますので「Yes」を押下します。
- Source Disk Layoutのsystemdriveに含まれる各パーティションを右クリックし「map」を押下します。
- Customize the Volumes画面はそのままOKを押下します。
- 以下の状態になったらDoneを押下してください。
- その後リストアが開始されます。
- Add Driversダイアログが表示された場合はそのままcancelを押下してください。
- リストア完了時の画面が表示されますので「Registry merge is not necessary.」または「Registry Merge Failed. Please check the log files.」と表記されていることを確認し「cancel」を押下します。
リストア完了後¶
仮想サーバーの場合
- リストア先インスタンスのアクションプルダウンから「インスタンスの停止」を選択し、OSをシャットダウンします。
- ボリューム>接続の管理>ボリュームの切断と進み、ボリュームをデタッチします。
- ボリュームのアクションプルダウンから「インスタンスとして起動」を選択します。
ベアメタルサーバーの場合
- サーバーのアクションプルダウンから「メディアの切断」を選択します。続いて「サーバーのリブート」を選択し、ブートタイプ=ハードリブート、ブートモード=ブートモードなしで再起動します
リストア後、OS起動時複数回OSが再起動されます。
リストア後の対応・確認¶
- IPアドレス, hostnameの設定を確認し、適宜変更してください。ポータルに表示されているIPアドレスとOS上のIPアドレスは一致させる必要があります。
- 固定IP環境、ベアメタル環境の場合、IPアドレスが正しいインターフェイスに割り振られていない可能性がございますので、再設定が必要となります。
- iSCSIをアタッチしていた場合、バックアップ元と同じiSCSIがアタッチされて起動します。適宜、切断/Initiator IQNの変更などを実施してください。
リストア先サーバで再度バックアップサービスを利用する場合の手順¶
- 一度エージェントソフトウェアをuninstallした上で、新たなエージェントソフトウェアとして登録し直して下さい。以下のuninstall中以下のエラーが出た場合は noを押下バックアップ元とリストア先で同じクライアントネームを利用することはできません。