図に使用される表記の凡例
1.4. ネットワーク構成¶
ネットワークは、今回の場合考慮ポイントが複数にわたります。
1.4.1. 東西拠点間通信¶
DAGを構成するためには、メインサイトとDRサイトで常に通信が発生します。複数拠点をまたがる場合は、その間のネットワークは常に気をつけなければならないポイントにはなりますが、ECL2.0の場合、遠隔データセンター接続という機能を利用する事で、ベストエフォートではありますが、無償で通信経路を確保する事ができます。
以前のExchange では、DAG 用のネットワークを2つ以上用意することがMicrosoftから推奨されていましたが、今回構築するExchange 2013 では、10ギガビットイーサネットによる単一の物理ネットワークが推奨されています。
ベストエフォートというのは少し心許ない気もしますが、DR用およびバックアップ用で利用する物ですから、ある程度の速度で通信できていればよしとしましょう。
1.4.2. ベアメタルサーバー間通信¶
上述の通り、ベアメタルサーバー間は単一10ギガビットイーサネットが推奨されています。
今回構築するメインサイトのベアメタルサーバー間の通信は10ギガビットイーサネットですので、今回の構成も単一ネットワークとして、NICだけチーミングしておく事で、NICの可用性を担保する構成とします。
1.4.3. 負荷分散装置¶
今回の構成では、メインサイトでは負荷分散装置を用意して、2台のExchangeへ通信を割り振ります。ECL2.0には負荷分散装置がサービスとして提供されていますので、そちらを利用します。
また、Exchangeをインターネットからも接続できるようにする場合は、証明書も必要となりますので、こちらもサービスを利用して調達するとスムーズです。
以上で、ECL2.0環境上にExchangeを構築する事ができます。
目次
- 1. 大規模基幹系システム
- 2. 中規模基幹系システム
- 3. 小規模基幹系システム
- 4. IT(Office)基盤系システム
- 5. インターネットGWシステム
- 6. 社外向けシステム
- 7. マルチクラウドマネジメント
- 8. SAP HANAを活用した基幹系システム
- 1. クラスター構築シナリオ別ガイド
- 2. クラスター構築サンプルスクリプト別ガイド
- 3. クラスターアーキテクチャガイド
- 1. Oracle RAC構築手順例
- 2. Oracle RAC構築支援ツール利用ガイド
- Arcserve UDP 7.0を用いたEnterprise Cloud 2.0 でのバックアップリストア運用例
- Arcserve UDP v6.5 から 7.0 へのアップグレード手順
- Arcserve UDP(旧バージョン) を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例
- 1. Arcserve UDP Version 6.5 update1を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Windows)
- 2. Arcserve UDP Version 6.5 update1を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Red Hat Enterprise Linux)
- 3. Arcserve UDP Version 6.5 update3を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Windows)
- 4. Arcserve UDP Version 6.5 update2を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Red Hat Enterprise Linux)
- 5. Arcserve UDP Version 6.5 update4を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Windows)
- 6. Arcserve UDP Version 6.5 update4を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Red Hat Enterprise Linux)
- 7. Arcserve UDP Version 6.5 における Arcserve UDPコンソールを用いたEnterprise Cloud 2.0でのバックアップ・リストア運用例
- 1. バックメニューのArcserveUDPへの移行手順
- 1. 同一リージョン内でコロケーションラックとAmazon Web Services(VPC)を接続する場合の構成例
- 2. 異なるリージョンのコロケーションラック同士を接続する場合の構成例
- 3. 異なるリージョンのコロケーションラックとECL2.0仮想サーバを接続する場合の構成例
- 1. ファイアウォール(vSRX)構成ガイド