1.2. 想定するシステム¶
本稿では、5,000名の利用者を有する企業において、ECL2.0を利用した「Microsoft Exchange Server 2013(以下、Exchange)」の構築を解説します。
Exchangeとは、もはや説明の必要が無い程に普及している、企業内のユーザーが利用するグループウェアパッケージです。
Exchangeの代表的な機能
- 社内外とのメール送受信
- 予定表の共有
- 個人連絡先
- Active Directoryと連携した社員名簿
- メール、カレンダー、連絡先のスマートフォンからの利用
Exchangeは2つの役割からなる総合システムです。
クライアントアクセス(CAS)
文字通り、クライアントからのアクセスを受け持ち、認証や、メールクライアントからのPOP3やIMAPといったアクセスにも対応します。
CASは、非常にシンプルな構成で、この中には何のデータも格納されませんの で、台数を増やしていく事は非常に簡単です。
メールボックス(MBX)
Exchangeでは、メールに限らず予定表や、施設などのリソース情報も全てメールボックスという単位で扱います。
MBXはそれらの情報を管理し、クライアントからの要求に対し回答を行う Exchangeの中核となる役割です。
尚、Exchangeは、データの格納先として、専用のデータベースを利用します。
目次
- 1. 大規模基幹系システム
- 2. 中規模基幹系システム
- 3. 小規模基幹系システム
- 4. IT(Office)基盤系システム
- 5. インターネットGWシステム
- 6. 社外向けシステム
- 7. マルチクラウドマネジメント
- 8. SAP HANAを活用した基幹系システム
- 1. クラスター構築シナリオ別ガイド
- 2. クラスター構築サンプルスクリプト別ガイド
- 3. クラスターアーキテクチャガイド
- 1. Oracle RAC構築手順例
- 2. Oracle RAC構築支援ツール利用ガイド
- Arcserve UDP 7.0を用いたEnterprise Cloud 2.0 でのバックアップリストア運用例
- Arcserve UDP v6.5 から 7.0 へのアップグレード手順
- Arcserve UDP(旧バージョン) を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例
- 1. Arcserve UDP Version 6.5 update1を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Windows)
- 2. Arcserve UDP Version 6.5 update1を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Red Hat Enterprise Linux)
- 3. Arcserve UDP Version 6.5 update3を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Windows)
- 4. Arcserve UDP Version 6.5 update2を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Red Hat Enterprise Linux)
- Arcserve UDP Version 6.5 update4を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Windows)
- 5. Arcserve UDP Version 6.5 update4を用いたEnterprise Cloud 2.0仮想サーバーへの移行例(Red Hat Enterprise Linux)
- 6. Arcserve UDP Version 6.5 における Arcserve UDPコンソールを用いたEnterprise Cloud 2.0でのバックアップ・リストア運用例
- バックメニューのArcserveUDPへの移行手順
- 1. 同一リージョン内でコロケーションラックとAmazon Web Services(VPC)を接続する場合の構成例
- 2. 異なるリージョンのコロケーションラック同士を接続する場合の構成例
- 3. 異なるリージョンのコロケーションラックとECL2.0仮想サーバを接続する場合の構成例
- 1. ファイアウォール(vSRX)構成ガイド