Managed Anti-Virus¶
概要¶
概要¶
Managed Anti-Virus は、Enterprise Cloud 2.0/Enterprise Cloud 1.0/Enterprise Cloud for ERP、SD-Exchangeに接続されるホスト上(SD-Exchangeに接続されるオンプレミス環境、AWSなどで稼働するホスト)で利用することができる 不正プログラム対策(ウイルス対策)機能 を提供します。
ホスト上のオペレーションシステム(OS)にAgentをインストールしていただき、インターネット上の管理サーバーと接続することで利用することができます。
(以下、Managed Anti-Virus を本メニューと記載します。)
特徴¶
本メニューは、以下の特長を持つメニューです。
1. ウイルス感染の脅威からホストを保護
不正プログラム、ウイルス、トロイの木馬、スパイウェアなどの脅威からホストを保護します。お客さまは資産を所有することなく、初期投資や最低利用期間なしで必要な時に利用することができます。
2. セルフオペレーションによる即時設定変更
お客さまにて Enterprise Cloud 2.0 ポータルの セキュリティコントロールパネル を操作いただくことで、設定変更をオンラインで行うことが可能です。
3. 管理サーバー設備は弊社マネージドサービスによる安心・安全運用
グローバルレベルのセキュリティ運用体制を持つセキュリティオペレーションセンター(SOC)が、本メニューで提供する管理サーバーの運用監視を行います。
利用できる機能¶
機能一覧¶
本メニューは、以下の機能を提供します。
機能 | 概要 | 説明 |
---|---|---|
1. 不正プログラム対策 | 不正プログラムの検出 | トレンドマイクロ社提供の不正プログラム対策用パターンファイルや検索エンジンを利用して、マルウエアを利用した悪意のある人物からの攻撃を検出します。 |
パターンファイル更新 | お客さまが設定された日時を開始時間として、未更新の不正プログラム対策用のパターンファイルを更新致します。(更新時刻は、アップデート開始タスク発行時刻であり、開始される時刻は、Agent(Deep Security Agent)側の処理状況によって異なります。) | |
スケジュールスキャン | お客さまが設定された日時を開始時間として、不正プログラムのスキャンを実施致します。(開始時刻は、スキャン開始タスク発行時刻であり、開始される時刻は、Agent側の処理状況によって異なります。) | |
コントロールパネル | Enterprise Cloud 2.0 ポータルの セキュリティコントロールパネル から申し込みや各機能の設定を行う機能です。 |
各機能の説明¶
本メニューで提供する機能について説明します。
不正プログラム対策¶
ホストがマルウエア感染することを防止します。
マルウエアがホストに侵入しようとした際に検出するリアルタイム検索や、お客さまの指定された日時で設定したタスクにより検索を行うスケジュール検索により、ホストをマルウエア感染から保護します。
不正プログラム対策 機能では、主に以下の機能を提供します。
項目 | 説明 |
---|---|
機能設定 | 機能のオン(有効)、オフ(無効)の選択が可能です。 |
検索の種類 | 検索のタイミングは、以下の種類があります。
● リアルタイム検索
ファイルに対して操作が行われるたびに検索します。
● 手動検索
任意のタイミングで検索することが可能です。
● 予約検索
指定された日時に自動的に検索が実行されます。
|
検索設定 | 検索を行うディレクトリ、ファイルを指定します。 |
検索除外設定 | 検索を除外するディレクトリ、ファイル、およびファイル拡張子の指定が可能です。 |
処理 | 不正プログラムが検出された場合の処理を選択します。
● トレンドマイクロ推奨
実行する処理を自動的に決定します。
● カスタム処理
実行する処理を任意に指定します。
実行する処理の種類は、以下の通りです。
● 放置
感染ファイルには何も行わず、ログに記録します。
● 駆除
感染ファイルから感染部分だけを除去します。
● 削除
感染ファイルごと削除します。
● アクセス拒否(リアルタイム検索のみ)
感染ファイルを操作しようとすると、すぐにその処理をブロックします。
● 隔離
ホスト上の隔離ディレクトリにファイルを移動します。
|
スマートスキャン | ローカル上の最小限のパターンファイルと、インターネット上にあるトレンドマイクロ社サーバーの完全なパターンファイルを利用して、危険の有無を判定します。 |
検索の制限 | 検索するファイルの最大サイズを指定することが可能です。(このサイズを超えるファイルは検索されません。) |
注釈
- トレンドマイクロの推奨処理は、個々の不正プログラムの検出を適切に処理するように、アクションは継続的に調整されます。トレンドマイクロの推奨処理検索はウイルスパターンのアップデートと同時にアップデートされます。
- 手動検索または予約検索で「アクセス拒否」オプションが選択された不正プロクラム検索設定が使用されている場合、「放置」処理が適用されます。
- スマートスキャンがオンの場合、ローカル上のサイズが小さなパターンファイルで検査し、「危険の可能性あり」とみなされたファイルは、インターネット上のトレンドマイクロ社サーバーにアクセスして、サーバー上の完全なパターンファイルと照合して、危険の有無を判定します。この方法では、ローカルのパターンファイルのサイズが小さく抑えられ、Agentで必要なアップデートのサイズおよび数も削減されます。
- 検索の制限の値に0を設定すると、最大サイズがないことを意味し、すべてのファイルが検索されます。
コントロールパネル¶
コントロールパネル 機能では、主に以下の操作が可能です。
詳細は、Enterprise Cloud 2.0 チュートリアルを参照してください。
項目 | 説明 |
---|---|
オーダー | セキュリティメニューの申し込みが可能です。 |
オペレーション | 本メニューの設定/管理を行うことが可能です |
● オーダー/Order
オーダーから操作可能な項目は、以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
新規 | 新規に利用を開始します。 |
機能変更 | 利用メニューを変更することが可能です。 |
数量変更 | 本メニューの数量を変更することが可能です。 |
解約 | 本メニューの全ての利用を終了します。 |
● オペレーション/Operation
オペレーションから操作可能な主な項目は、以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
コンピュータ | 各種セキュリティ機能の設定を実施することが可能です。 |
ポリシー | ルールや設定をまとめて定義し、複数のコンピュータに同じ設定を割り当てることが可能です。 |
アラート | 管理者への注意喚起が必要な事象が発生した場合にアラートが発令されます。 |
レポート | 各種レポートを出力することが可能です。 |
管理 | 予約タスクの設定(例えば、セキュリティアップデートや予約検索などのスケジュール化)、パターンファイルやルールの管理などを行うことが可能です。 |
注釈
- セキュリティコントロールパネル 上で閲覧可能な本メニューに関するログの期間は、4週間です。取得ログの完全性を保証するものではありません。必要に応じて、お客さまにて定期的にログをエクスポートするなどの対応をお願いします。
- 複数のリージョン/テナントで利用される本メニューを一元管理(ホスト型セキュリティのOperation画面を1つで管理)されたい場合は、1つのリージョン/テナントで本メニューをお申し込みいただき、利用される総数量分をオーダーの上、ご利用ください。(ただし、料金情報もオーダーされたテナントにて表示されます。)
メニュー¶
申し込み方法¶
Enterprise Cloud 2.0 をご契約いただいたお客さまは、本メニューを申し込むことが可能です。
申し込み種別、申し込み方法、納期は、以下の通りです。
申込種別 | 内容 | 申込方法 | 納期 |
---|---|---|---|
新規 | 初回申し込み | Enterprise Cloud 2.0 ポータル の セキュリティコントロールパネル 経由で、お客さま自身の操作により申し込み | 即時 |
機能変更 | 利用メニューの変更 | 同上 | 同上 |
数量変更 | 利用数量の変更 | 同上 | 同上 |
解約 | 利用廃止 | 同上 | 同上 |
注釈
- Enterprise Cloud 2.0 の1テナントに対して、ホスト型セキュリティのいずれか1つのメニューをご利用いただくことが可能です。
- Managed Anti-Virus
- Managed Virtual Patch
- Managed Host-based Security Package
- 1回のオーダー処理が完了するまで、次のオーダーを行うことはできません。
- 機能変更(メニュー変更)は、現在利用されているメニューの数量全てを、他のホスト型セキュリティのメニューへ変更するオーダーです。
- Managed Anti-Virus → Managed Virtual Patch
- Managed Anti-Virus → Managed Host-based Security Package
- 解約される場合は、Agentと管理サーバーとの接続を切断の上、Agentのアンインストールを実施された後に、オーダーにて解約処理してください。
- 解約後 2週間以内は、同一テナント上でホスト型セキュリティのメニューを新規利用することはできません。
ご利用条件¶
デバイス要件¶
Agentシステム要件¶
本サービスを利用するためにはホストへの Agent のインストールが必要です。
Agentをインストールする際、下記システム要件を満たす必要があります。
項目 | 内容 |
---|---|
メモリー | 1GB以上
|
ディスク容量 | 500MB以上
|
[1] | Relay機能…トレンドマイクロ社サーバーからパターンファイルやルールなどをダウンロードし、Agentをインストールしたホストに配信する機能 |
Deep Security Notifier システム要件¶
Deep Security Notifier は、AgentのInstall時に同時にインストールされる、Windows 系 OS 向けに用意された Agent の状態をデスクトップ上に表示する Windows アプリケーションです。
これにより、簡易的な機能の有効・無効状態の確認や保持しているパターンファイルの状態、マルウエア検知時の通知を確認する事ができます。
項目 | 内容 |
---|---|
メモリー | 3MB |
ディスク容量 | 1MB |
対象 OS(Microsoft Windows)¶
Windows 7 (32/64bit)
Windows 8 (32/64bit)
Windows 8.1 (32/64bit)
Windows 10、10 TH2 (32/64bit)
Windows 10 RS2 (32/64-bit)
Windows 10 RS3 (32/64-bit)
Windows Server 2008 (32/64bit)
Windows Server 2008 R2 (64bit)
Windows Server 2008 R2 Hyper-V
Windows Server 2012 (64bit)
Windows Server 2012 R2 (64bit)
Windows Server 2012 R2 Hyper-V
Windows Server Core 2012 (64bit)
Windows Server Core 2012 R2 (64bit)
Windows Server 2016 (64bit)
Windows Server 2016 RS3 (64-bit)
Windows Server 2019 Version 1809
注釈
エディションが指定されていない Windows 製品は、エディションに関係なくベンダーのサポート範囲で動作を保証します。
システム要件に記載されていない Service Pack などでも、要件に記載されているものより 新しいバージョンは、ベンダーのサポート範囲で動作を保証します。詳細は こちら をご確認ください。
Relay機能は上記OSの64bit OSで動作可能です。
- ベンダーのサポート対象 OS であっても以下の環境はサポート対象外となります。
- Windows Server 2008/2012 (Server Core)
- Microsoft Virtual Server 2005 R2 SP1
対象 OS(Linux系)¶
Red Hat 6、7、 8 (32/64 bit)
CentOS 6、7、 8 (32/64 bit)
SUSE 11 SP1、SP2、SP3 (32/64bit)
SUSE 12 (64bit)
SUSE 15 (64bit)
Ubuntu Linux 16.04、 18.04 (64bit)
Oracle Linux 6 RedHat/Unbreakable Kernel (32/64 bit)
Oracle Linux 7 RedHat/Unbreakable Kernel (64 bit)
CloudLinux 6 (32/64bit)
CloudLinux 7 (64bit)
Amazon Red Hat 6 EC2 (32/64bit)
Amazon Red Hat 7 EC2 (64bit)
Amazon SUSE 11 EC2 (32/64bit)
Amazon SUSE 12 EC2 (64bit)
Amazon Ubuntu 16.04 LTS (64bit)
注釈
- Linux 版 Agent では、ご利用のカーネルもサポート対象である必要があります。サポートするカーネルバージョンについては、チュートリアル「Linux系OSのカーネル対応」 および 以下製品 Q&A をご参照ください。
- インストールしていただく Agent のバージョン、インストール先 OS の種類によって、ご利用いただける機能が異なります。 以下製品 Q&A をご参照ください。
- Amazon Web Services や Microsoft Azure などのクラウド環境上の OS への導入については、 以下製品 Q&A をご参照ください。
- Deep Security ではマルチバイト文字コードを UTF-8 のみサポートしております。Linux / UNIX 環境では OS のロケールを UTF-8(ja_JP.UTF-8 など)に設定する必要があります。詳細は、 以下製品 Q&A をご参照ください。
- Relay機能は上記OSの64bit OSで動作可能です。
- 一部の OS に関しては、ベンダーサポート対象であっても提供できないものもあります。一部OSの詳細につきましては、Enterprise Cloud 2.0 チケットシステムでご相談ください。
- RHEL8、CentOS8、Ubuntu18.04のセキュアブートを有効にした状態でのDSA動作はサポートされていません。予めセキュアブートを無効にしてください。DSAのセキュアブートサポートについては、 以下製品 Q&A をご参照ください。
- CentOS8はスクリプトによるインストールは実施できません。Agentの手動インストールを実施後、有効化の実施をお願いします。
通信要件¶
Agent通信要件¶
本メニューのAgentの通信要件は、以下の通りです。
- ホストにインストールされたAgentは、インターネット経由で管理サーバーと接続する必要があります。同様に、一部の機能利用時にトレンドマイクロ社のサーバーと接続する必要があります。
- ファイアウォールなどの環境がある場合は、適切に設定を実施してください。
- 管理サーバーおよびトレンドマイクロ社サーバーと通信するために、名前解決が必要です。Agentをインストールするホスト上で名前解決ができるよう設定してください。
- インターネットに直接通信できないホストで本メニューを利用される場合は、Proxyサーバーなどを経由して通信するよう設計してください。また、Proxyサーバー経由で利用される環境の場合、Relay機能を有効にしたホストをお客さま環境内に準備する必要があります。(AgentをインストールしたホストでRelay機能を有効化することが可能です。)
- AgentがRelayと通信する場合、Agentがインストールされたホスト上で、Relay機能を有効にしたホストの名前解決ができるよう設定してください。
- ご利用環境の管理デバイス数が 5 台を超える環境やインターネットへの通信量を抑えたい環境においても、内部 配信サーバー(Deep Security Relay Server) を準備いただく事を推奨します。ご利用環境の管理デバイス数が20台を超える環境では内部 配信サーバー(Deep Security Relay Server) を準備いただく事が必須となります。
通信内容 | 宛先(通信先) | 宛先ポート番号 |
---|---|---|
管理サーバーとの接続 |
|
TCP 80、443 |
Relay機能を有効にしたホストとの接続
※ お客さま環境内に準備された場合
|
|
TCP 4122 |
以下の一覧に記載される機能は、トレンドマイクロ社が公開しているサーバーにアクセスすることが必須となっております。そのため、Agent がインターネットを経由して トレンドマイクロ社公開サーバーにポート80および443でアクセスできる環境を準備ください。
・ Web レピュテーション
・ Census(挙動監視)
・ 機械学習型検索
トレンドマイクロ社サーバーとの通信
※参考
機能 | 宛先URL |
---|---|
Download Center or web server
- Hosts software.
|
files.trendmicro.com |
Smart Protection Network
- Certified Safe Software Service (CSSS)
|
|
Smart Protection Network
- Global Census Service
- Used for behavior monitoring, and predictive machine learning.
|
|
Smart Protection Network
- Good File Reputation Service
- Used for behavior monitoring, predictive machine learning, and process memory scans.
|
|
Smart Protection Network
- Smart Scan Service
|
|
Smart Protection Network
- predictive machine learning
- Used for predictive machine learning.
|
|
Update Server (also called Active Update)
- Hosts security updates.
|
|
上記FQDNは今後変更の可能性があるため、下記リンクをご参照ください。
メール通信要件¶
本メニューのメール通知の通信要件は、以下の通りです。
- メール通知を行いたい場合は、セキュリティコントロールパネル からお客さま管理のSMTPサーバーを指定する必要があります。ご利用されるSMTPサーバーにて、接続制限を実施されている場合は、以下のアドレス帯からの接続を許可してください。
- 管理サーバーアドレス帯:210.161.150.240~248
- お客さまのSMTPサーバーの待ち受けポート番号は、以下の指定が可能です。
- tcp 25または587
料金¶
月額費用¶
本メニューは、利用時間にかかわらず、月額定額料金です。
月の途中でメニュー変更または数量変更された場合は、その料金月に利用したメニューおよび数量に基づく月額料金を比較して、最も高い料金を月額料金として適用します。
サービス提供の品質¶
サポート範囲¶
管理サーバー¶
本メニューの管理サーバーにて提供する機能および設備は、サポート範囲内となります。
Agent¶
ホスト上にインストールされたAgentの動作や仕様に関して、利用許諾内容の範囲内でサポートを行います。
(利用許諾内容は、Agentのインストール時に表示されます。)
注釈
- 設定値や運用方法などコンサルティングが必要な問い合わせについては、サポート対象外となります。
- OS や仮想化環境、ネットワークなど Agent 以外の部分に関する問題はサポート範囲外となります。また、OS の仕様や設定、環境依存に起因する問題の場合には、不具合に対する解決策や回避策を提示できない場合があります。
- 監視や設定変更作業については、サポート範囲外となります。
- マルウエア感染、悪意のある人物からの攻撃などの結果発生したホストでのインシデントに対する調査や対応については、サポート範囲外となります。
- コンテナ技術を利用する仮想環境(Dockerなど)については、サポート対象外となります。Docker 環境でご利用になった場合、なんらかの理由によりお客さまシステムが停止する可能性があります。
運用¶
本メニューは、Enterprise Cloud 2.0 に標準で定められた運用品質に準じます。
管理サーバー¶
本メニューは、管理サーバーにおける以下の運用を実施します。
項目 | 説明 |
---|---|
セキュリティパッチ適用 | 影響度に応じてセキュリティパッチを適用 |
プロダクトライフサイクル管理 | バージョンアップ作業の実施 |
監視・保守 | 稼働監視および故障対応の実施 |
デバイス管理(ホスト)¶
ホストの管理には、Agentを導入する必要があります。Agent の導入は、お客さま作業となります。また、お客さま自身で 管理コンソール から該当 Agent に関する各種設定を実施することで、Agentのセキュリティ機能が有効となり脅威からの保護が開始されます。Agent のステータスや設定管理は、お客さまにて実施して頂きます。
本サービスは、セキュリティオペレーションセンター(SOC) からホストへの監視は行われません。お客さま自身が、本サービスで提供される 管理コンソール 上でのイベント確認や、管理コンソール 上で設定できるイベント通知機能を利用した監視を実施してください。
セキュリティイベント
ホスト上で検知されたセキュリティイベントは、管理コンソール 上で確認できます。ホストに導入された Agent にて出力される各機能に関するイベントは 管理サーバーへ転送されて発生時刻や検知したイベント名、処理内容が表示されます。管理サーバーのイベント通知機能により、通知対象や通知先、対象イベントの条件を設定することで、お客さまにイベントを通知することも可能です。
システムイベント
ホスト上で検知されたシステムイベントは、管理コンソール 上で確認できます。ホストに導入された Agent が実施した各種処理結果は、管理サーバーへ転送されます。各種処理とはセキュリティアップデート結果や、各種スキャン結果、 Agent のエラーなどの情報となり、管理サーバーにて発生時刻やイベント名、処理状態を確認することができます。管理サーバーのイベント通知機能により、通知対象や通知先などの条件を設定することで、お客さまにイベントを通知することも可能です。
障害切り分け
ホストとインターネット接続可能となるネットワークまでの境界で発生する障害に関しては、お客さまにて対応を実施していただきます。各種機能の動作や他製品との競合と思われる問題に関しては、機能や製品の有効無効などを実施して頂き、お客さまで切り分けをお願いします。 トレンドマイクロ社公開の各種マニュアルやサポートページ、管理コンソール からアクセス可能となるオンラインヘルプを確認して、調査を行ってください。これらサイトを利用しても解決できない場合、問合せをお願いします。対応できる内容は、製品に関する内容のみとなります。ご利用中の OS やネットワークに関する質問など、サービスおよび製品に関する内容以外のお問合せには対応できませんので予めご了承ください。
セキュリティ更新管理
ホストのセキュリティ更新管理は、管理コンソール 上で実施できます。ホストに導入された Agent で出力されるシステム系イベントの内容とアラートの表示によりセキュリティ更新状況を確認できます。また、イベント通知機能により、通知条件や通知先などの条件を設定すれば、お客さまの必要に応じた更新管理イベントをメール自動通知することも可能です。
製品アップデート
ホストで利用する Agentのアップデートは、お客さまで実施して頂きます。また、定期的なアップデートを実施し、常に最新のバージョンをご利用ください。
Agent の最新プログラムの適用は、管理コンソール からの操作でアップデート実施可能です。また、管理コンソール からインストーラを入手して、アップデートする事も可能です。
管理サーバーグループで利用している 管理サーバー配信サーバーのアップデートは セキュリティオペレーションセンター(SOC) で実施致します。このアップデートは、セキュリティオペレーションセンター(SOC) での評価・検証を行った上でスケジュールされます。その為、お客さまで望まれているバージョンの 管理サーバー/配信サーバーが利用できるとは限りません。
注釈
- ホストで利用するAgent のライフサイクルは、トレンドマイクロ社のサポート仕様に準拠します。サポート期間を確認の上で、Agent のアップデートやホストの OS アップデートを実施してください。
セキュリティ インシデント レポート¶
ホストのセキュリティインシデントレポートは、管理コンソール 上で作成可能です。機能ごとのレポートを作成する事で、ホストの状況が確認できます。タスク機能とイベント通知機能の連携により、お客さまが設定した日時でのレポート自動作成とメールによる送信も可能です。
制約事項¶
本メニューの制約事項は、以下の通りです
共通¶
- Agentをインストールするには、対象のホストに管理者としてログインする必要があります。
- Agentをインストールするホストは、NTPなどで時刻同期を行ってください。時刻の同期がとれていない場合、Agentの有効化に失敗する場合があります。
- インストール・アンインストール時や、各種モジュールの更新を行う際に、OS の再駆動が必要になる場合があります。このような場合、再起動の必要を伝えるアラートが 管理コンソール に表示されますので、すみやかに OS 再起動の実施をお願いします。
- モジュールの入れ替えや切り替えを行う必要がある場合、一時的な通信断(瞬断)が発生する場合があります。
- Webレピュテーション、ファイアウォール、侵入防御の機能を有効化した場合は、対象ホストにネットワークドライバがインストールされるため瞬断が発生します。詳細は、こちら を参照してください。
- Agentは、4118ポートを使用します。このポート番号は変更不可のため、Agentをインストールするホストでは他のアプリケーションと重複しないことを確認の上、利用してください。
- Agentがインストールされたホストにおいて、トレンドマイクロ社以外の製品との競合テストなどを含めた動作テストは実施していません。そのため、個別のソフトウェアとの共存についての回答はできかねます。お客さまの環境において動作確認をお願いします。また、他のトレンドマイクロ社製品との共存についても、詳細な条件がございます。詳しくは、トレンドマイクロ製品・他社製品と共存した場合の動作について を参照してください。
- AgentがProxyサーバー経由で管理サーバーと接続する場合、ProxyサーバーにおいてHTTPのCONNECTメソッド:80ポートの利用を可能にしてください。
- 本メニューでは、以下のようなケースの場合に、当社の判断にて利用を制限もしくは停止する場合があります。
- お客さまの利用が、他のお客さまの利用に影響を及ぼす場合
- お客さまの利用が、申し込み利用数と実際の利用数が一致しない場合 など
- 本メニューが提供する各機能やログについて、完全性、正確性、お客さまへの利用目的への適合性を有していることについて保証するものではありません。また、機能を構成するソフトウェアの開発元または販売元より提供されるパターンファイルやルールなどの妥当性を保証するものではありません。
- 本メニューの機能を構成する機器の開発元または販売元に、以下の情報を提供する場合があります。
- 本メニューの提供を通じて得られた設定情報
- 本メニューの機能によって得られた情報
- 本メニューの機能とお客さま環境との相性により起こり得る不具合、またはお客さまが弊社指定以外の操作を行った場合に発生する不具合については、その回復の保証はできません。
- SELinux を有効にした環境で Agent を利用した場合、iptables のルールが初期化される可能性があります。本事象を回避する目的も含め、SELinux のポリシー作成方法などについては一切サポートすることができません。SELinux が有効な環境であっても Agent のサポートは実施しますが、SELinux が原因となる問題についてはソリューションを提供できかねる場合があることをご了承ください。 詳細は こちら をご参照ください。
不正プログラム対策 の制限事項¶
- 不正プログラム対策では、以下のファイルは検査対象外です。
- パスワードによって保護されたファイル
- サポートされていない形式で圧縮されたファイル
- 壊れたファイル
- 暗号化されたファイル
- 最大6回以上圧縮されたファイル
- 解凍後のサイズが設定値を超えるファイル
- 以下の用途のサーバーは、適切に設定しない場合、ホストのパフォーマンスが低下する可能性があります。適切に検索除外設定されることをお勧めします。
- ネットワーク上のディレクトリをマウントしているサーバー
- データベースやActive Directoryなど、頻繁にI/Oが発生するサーバー
- ビッグデータを扱うサーバー
- メールサーバー(POPサーバー、IMAPサーバーなど)