1. Global Server Load Balance (Global Traffic Managemnet)


1.1. 概要

1.1.1. 概要

Global Server Load Balance(Global Traffic Management)は、Akamai Technologies, Inc.が提供するロードバランスサービス (Global Traffic Management - Standard)を利用することができ、複数拠点のサーバーへの通信を制御する機能を提供します。
エンドユーザーのアクセスFQDNを 本メニューに振りむけることにより、ルールベースのロードバランシングをすることが可能です。
(以下、Global Server Load Balance(Global Traffic Management)を本メニュー、もしくはGSLB(GTM)と記載します。)

GTM Concept

1.1.2. 特徴

本メニューは、以下の特長を持つメニューです。

1. 大規模分散型プラットフォームによる安定した基盤の提供
26か国、195拠点以上に分散されたプラットフォームを利用することにより、大量のDDoS攻撃に耐えられるようなAvailabilityを確保しています。
分散配置されたDNSにより、エンドユーザーに近いサーバーがレスポンスを返すため、単一拠点でのAppliance提供よりもレスポンス速度の向上が見込めます。

2. 独自開発ソフトウェアによる脆弱性リスクの低減
独自開発ソフトウェアをDNSサーバーに適用しているため、DNSソフトウェアとして一般的なBINDが持つ脆弱性情報が、そのまま適用されないセキュアな環境をご利用できます。

3. お客様のニーズに合わせたトラフィックマネジメント機能の提供
Failover機能、IP Intelligence機能、Weight機能により、お客様の利用目的に合わせたトラフィック振り分けアーキテクチャを選択可能です。


1.2. 利用できる機能

1.2.1. 機能一覧

本メニューは、以下の機能を提供します。
名前 説明
Failover機能 プライマリサーバーのダウンを検知し、エンドユーザーからのアクセスをセカンダリサーバーへ向けるDR機能
IP intelligence機能 エンドユーザーの国別IPアドレス情報から、アクセス先サーバーを振り分ける機能
Weight機能 サーバーごとに設定した比率に従い、アクセス先サーバーを振り分ける機能
ポータル機能 申し込みやレポート、アラート状況の確認を行う機能

注釈

1FQDN設定につき、Failover, IP intelligence, Weight機能のいずれかをご選択可能です。



1.3. 各機能の説明

1.3.1. Failover機能


Failover

Failover機能では、以下の機能を提供します。
機能 説明
Failover ヘルスチェックの結果によりプライマリサーバーがダウンしていると判断された場合、セカンダリサーバーへアクセス先を切り替える機能
ヘルスチェック 各サーバー共通の、指定したコンテンツに対してヘルスチェックを行う機能

注釈

プライマリサーバーが回復したと判断された場合、アクセス先はプライマリサーバーに切り戻ります。



Failover
Failoverでは以下の項目を指定します。
項目 説明
ドメイン名 エンドユーザーがアクセスするFQDNのドメイン名を指定
アクセスFQDN名 エンドユーザーがアクセスするFQDN名を指定
プライマリサーバーを設置している国名 プライマリサーバーを設置している国名を指定
セカンダリサーバーを設置している国名 セカンダリサーバーを設置している国名を指定
プライマリサーバー IPアドレス(またはFQDN) プライマリサーバーのIPアドレスもしくはFQDNを指定
セカンダリサーバー IPアドレス(またはFQDN) セカンダリサーバーのIPアドレスもしくはFQDNを指定

注釈

  • サーバーを設置している国名で選択した国に近い地域のサーバーがヘルスチェックを実行します。
  • サーバー にIPアドレスとFQDNを両方指定した場合、FQDNのみ利用されます。
  • 設定可能なサーバーFQDNの数は1つです。


ヘルスチェック
ヘルスチェックでは以下の項目を指定します。
名前 説明
プロトコル
ヘルスチェックを実施する際に利用するプロトコルを指定
HTTP(80)もしくはHTTPS(443)が利用可能
ヘルスチェックファイル名 ヘルスチェック対象のコンテンツURIを指定
アラート通知先メールアドレス ヘルスチェック失敗時に通知する先のメールアドレスを指定

注釈

  • ヘルスチェックファイルへ複数のAkamai Agentから1分ごとにアクセスが発生いたします。FWルールでアクセス拒否した場合、オリジンサーバーダウンと判定され、該当サーバーへの通信が発生しないためご注意ください。
  • オリジンサーバーダウン判定は主に、ヘルスチェックファイル取得の失敗(レスポンスコード4XX, 5XX番が返る。コネクションタイムアウトが発生)もしくはResponse Timeが4秒以上の場合に発生いたします。


1.3.2. IP intelligence機能


IPinteligence

IP intelligence機能では、以下の機能を提供します。
機能 説明
IP intelligence エンドユーザーの国別IPアドレス情報から、アクセス先サーバーを振り分ける機能
MAP GSLB Zone情報を定義し、エンドユーザーがアクセスするFQDNごとに適用する機能

注釈

IP intelligneceにヘルスチェック機能はございません。



IP intelligence
IP intelligenceでは以下の項目を指定します。
項目 説明
ドメイン名 エンドユーザーがアクセスするFQDNのドメイン名を指定
アクセスFQDN名 エンドユーザーがアクセスするFQDN名を指定
Map名 エンドユーザーがアクセスするFQDNに対応するMapの名前を指定
GSLB Zone Origin FQDN GSLB Zoneで定義された地域のエンドユーザーからアクセスがあった場合、振り向け先サーバーのFQDNを指定
GSLB Other Zone Origin FQDN GSLB Zoneで定義された地域以外のエンドユーザーからアクセスがあった場合、振り向け先サーバーのFQDNを指定

注釈

  • Origin FQDNではFQDNのみが指定可能です。IP アドレスの指定はできません。
  • 1アクセスFQDN設定あたり指定できる設定できるサーバー数は3が上限です。


GSLB Zone
事前にGSLB Zoneを定義して、IP intelligenceの設定に使用します。
名前 説明
GSLB Zone名 利用するGSLB Zoneの名前を定義
地域 GSLB Zoneに含まれる地域を定義


1.3.3. Weight機能


Weight

Weight機能では、以下の機能を提供します。


Weight
Weightでは以下の項目を指定します。
項目 説明
ドメイン名 エンドユーザーがアクセスするFQDNのドメイン名を指定
アクセスFQDN名 エンドユーザーがアクセスするFQDN名を指定
サーバーを設置している国名 サーバーを設置している国名を指定
サーバー IPアドレス(またはFQDN) サーバーのIPアドレスもしくはFQDNを指定
コネクション割合 各サーバーにトラフィックを振り分ける比率を指定

注釈

  • サーバーを設置している国名で選択した国に近い地域のサーバーがヘルスチェックを実行します。
  • 1アクセスFQDN設定あたり指定できるサーバー数は3が上限です。
  • サーバー にIPアドレスとFQDNを両方指定した場合、FQDNのみ利用されます。
  • 指定可能なサーバーFQDNの数は1つです。


ヘルスチェック
ヘルスチェックでは以下の項目を指定します。
名前 説明
プロトコル
ヘルスチェックを実施する際に利用するプロトコルを指定
HTTP(80)もしくはHTTPS(443)が利用可能
ヘルスチェックファイル名 ヘルスチェック対象のコンテンツURIを指定
アラート通知先メールアドレス ヘルスチェック失敗時に通知する先のメールアドレスを指定

注釈

  • ヘルスチェックファイルへ複数のAkamai Agentから1分ごとにアクセスが発生いたします。FWルールでアクセス拒否した場合、オリジンサーバーダウンと判定され、該当サーバーへの通信が発生しないためご注意ください。
  • オリジンサーバーダウン判定は主に、ヘルスチェックファイル取得の失敗(レスポンスコード4XX, 5XX番が返る。コネクションタイムアウトが発生)もしくはResponse Timeが4秒以上の場合に発生いたします。

1.3.4. ポータル機能

本メニューでは、オーダーに関する操作のためコントロールパネルを、利用状況閲覧のためAkamaiポータル機能を提供いたします。
名称 用途
コントロールパネル メニューの申し込みおよび、申し込み状況の確認が可能
Akamaiポータル ご利用中の本メニューに関するレポート、アラート状況を確認可能

1.3.4.1. コントロールパネル

コントロールパネルでは以下の項目が実施可能です。
項目 説明
メイン画面 ご利用中および申し込み中のオーダー内容が確認可能
設定シート様式ダウンロード 本メニューの申し込みファイルをダウンロード可能
新規・追加申込 新規・追加でプランの申し込みが可能
申込訂正・設定シート変更
・ 新規・追加でプランの申し込み時、差し戻し/申し込み内容の訂正をしたい場合に利用
・ ご利用中プランの範囲内で、既存FQDNの設定変更やFQDN設定の追加申込が可能
廃止申込 ご利用中のプランの廃止申込が可能


1.3.4.2. Akamaiポータル

Akamaiポータル機能では、以下の機能を提供します。


プロファイル機能
プロファイル機能から操作可能な項目は以下の通りです。
項目 機能
メールアドレス ログインに利用するアカウント(メールアドレス)を変更可能
時間帯 Akamaiポータル上のタイムゾーンを指定可能
言語 Akamaiポータル上で表示する言語を指定可能
新しいパスワード ログインに利用するアカウントのパスワードを変更可能


レポート機能
プロファイル機能から操作可能な項目は以下の通りです。
項目 機能
Traffic Status DNSリクエスト数を確認可能
Errors ヘルスチェックの結果、エラーと判断されたヘルスチェック内容を確認可能

注釈

  • AkamaiポータルはECL2.0ポータルからのシングルサインオンに対応しておりません。
  • FQDN単位のDNSリクエスト数レポートをCVS形式でダウンロード可能です。


アラート機能
アラート機能から操作可能な項目は以下の通りです。
項目 機能
アクティブなアラート アラート発生状況およびアラート設定を確認可能

注釈

  • ヘルスチェックによりサーバーダウンと判定された場合、登録メールアドレスへアラートメールが送信されます。


1.4. メニュー

1.4.1. メニュー、プラン

本メニューは、以下のプランを提供します。
プラン 利用可能FQDN数
2 FQDN 2
5 FQDN 5

注釈

  • 4FQDN分の設定をご希望の場合、(2FQDNプラン*2)もしくは(5FQDNプラン*1)をご利用ください。
  • 5FQDNを超えてご利用を予定している場合は営業担当にご相談ください。

1.4.2. 申し込み方法

Enterprise Cloud 2.0をご契約いただいたお客さまは、本メニューを申し込むことが可能です。
申し込み種別は、以下の通りです。
申し込み種別 内容 申し込み方法 納期
プラン新規 利用プランの追加 コントロールパネル「新規・追加申込」より、申し込みシートを添付し依頼することで可能 14営業日
プラン削除 利用プランの廃止 コントロールパネル「廃止申込」より、申し込みシートを添付し依頼することで可能 5営業日
FQDN 新規 新規FQDN設定の追加(利用中プランのFQDN数に余りがあり、FQDN追加する場合) コントロールパネル「申込訂正・設定シート変更」より、申し込みシートを添付し依頼することで可能 5営業日
FQDN 変更 設定済みFQDN設定の変更(Akamaiポータルアカウント 新規/変更/削除依頼含む) コントロールパネル「申込訂正・設定シート変更」より、申し込みシートを添付し依頼することで可能 5営業日
FQDN 削除 設定済みFQDN設定の削除 コントロールパネル「申込訂正・設定シート変更」より、申し込みシートを添付し依頼することで可能 5営業日

注釈

  • 納期は当社、日本リージョン営業日(土・日・祭を除く)に準じます。
  • 営業日はお申込み受領後、当社にて申込書の記載内容に不備がないことを確認した後から起算いたします。

1.4.3. 申し込み制限

本メニューの販売単位、上限数、下限数は、下記の通りです。
販売単位 上限数 下限数
申込プラン 制限なし 1プラン

注釈

  • 5FQDNを超えてご利用の場合は弊社CDNサービスのGlobal Traffic Managementを推奨いたしますので、弊社営業担当にご相談ください。
  • ご利用可能なプラン数に上限はございませんが、1度にお申込みで設定できるFQDN数の上限は10FQDN分(5FQDNプラン *2申込)となります。

1.5. ご利用条件

1.5.1. 共通

本メニューは、エンドユーザーアクセス先FQDNに対してDNSのCNAME設定を行い、Akamai Platformへ通信を引き込む必要があります。
DNS環境はお客様でご準備いただくか、弊社DNSサービスをご利用ください。

CNAME

1.5.2. 他メニューとの組み合わせ条件

本メニューは、他メニューとの組み合わせについて、特別に制限していません。


1.5.3. 最低利用期間

本メニューに最低利用期間はございません。


1.6. 料金

1.6.1. 初期費用

本メニューは、プラン、申し込み種別にかかわらず、初期費用は無料です。

1.6.2. 月額費用

本メニューは、利用時間にかかわらず、月額定額料金です。


1.7. サービス提供の品質

1.7.1. サポート範囲

メニューにて提供する機能は、全てサポート範囲となります。
ただし、本メニューを用いた設計については、サポート対象外となります。

1.7.2. 運用

- 本メニューをお申込みいただけるコントロールパネルのメンテナンス、故障対応ついては別途定める Supportのサービス説明書 に従って提供いたします。
- 本メニュー機能およびAkamaiポータルの故障状況、計画メンテナンスの掲載・通知についてはAkamai社のサポート範囲になります。 AkamaiポータルTopページ へログインいただき、メッセージセンターをご参照ください。
- Akamaiポータルに表示される故障情報は、事象復旧後、1,2日の間掲載されております。
- Akamaiポータルのメンテナンスウィンドウはございませんが、月1回の頻度、金曜日の11:45-12:15(JST)もしくは12:45-13:15(JST)に実施されております。
- 本メニューに関するお問い合わせについては別途定める Supportのサービス説明書 に従って提供いたします。

1.7.3. SLA

本メニューのSLAは、Enterprise Cloud 2.0に標準で定められたSLAに準じます。


1.8. 制約事項


- Akamai ポータル用に払い出されるアカウントの上限数は5アカウントです。
- 本メニュー利用にあたり、アクセス先FQDNのDNS設定(CNAME)はお客様の責任で実施ください。
- 本メニューで利用するアクセス先FQDNまたはIPアドレス、サーバーのFQDNまたはIPアドレスはお客様にてご用意ください。
- 本メニューは申込みに関するAPIのみ提供しており、ご利用中サービスの設定変更APIは提供しておりません。
- 本メニューが提供する機能について、完全性、正確性、お客様への利用目的への適合性を有していることについて保証するものではありません。
- 本メニューの構成品とお客さま環境との相性により起こり得る不具合、またはお客さまが弊社指定以外の操作を行った場合に発生する不具合については、その回復の保証はできません。
- 本メニューを構成する機器の開発元または販売元に、以下の情報を提供する場合があります。
- 本メニューの提供と通じて得られた設定情報
- 本メニューの制御などに関する情報