Deployment Manager


メニューの概要(共通)

メニューの概要

本メニューは、Enteprise Cloud 2.0の各種リソースを一括して作成、編集、削除し、システム構築を容易にする機能です。
作成するリソースの集合を「スタック」と呼び、スタックを単位としたシステムの構築が可能となります。
スタックを構築するためにシステム構成を定義したものを「テンプレート」と呼び、これをDeployment Managerに適用することでシステムを一括して作成、編集、削除することができます。

メニューの特長

本機能の特長は以下のとおりです。


1.サーバーやストレージ、ネットワークメニュー等を利用したシステムを1つの設定ファイルでまとめて構築可能

テンプレートにはリソースの依存関係を記述できるので、「先にサーバーを起動してからボリュームを接続する」といった構築の順序関係を制御することができます。
複雑な構成のシステムもテンプレートを実行するだけで簡単に構築することができます。
保存したテンプレートを活用することで、検証環境など再構築が多い用途においてオペレーションコストを削減できます。
これにより、従来リソースごとにポータルを遷移し各種設定を投入していた構築オペレーション時間が削減できます。

2.無料で利用可能

ご利用方法をまとめたイメージは以下の通りです。

利用イメージ

利用できる機能

機能一覧

Deployment Managerで利用できる機能は以下の通りです。

機能 概要
スタック管理機能 作成するリソースの集合であるスタックを作成、編集、削除する機能です。
リソース種別に関する操作 利用可能なリソース種別を確認する機能です。
テンプレート作成機能 GUIからテンプレートを作成する機能です。

各機能の説明

Deployment Managerの持つ各機能について以下に詳述します。


スタック管理機能

詳細機能 説明
スタック一覧 スタックの一覧を表示する。
スタック詳細
スタックの詳細情報を表示する。
スタックの構成情報をネットワーク図として表示する。
スタック内のリソース一覧を表示する。
スタック内のイベント一覧を表示する。
スタックに利用されたテンプレートの情報を表示する。
スタックの新規作成
HOT形式のテンプレートを利用し、スタックおよびテンプレートに従ったリソースを作成する。
ロールバック機能 : スタック作成時に一部リソースの作成に失敗した場合、既に作成されたリソースを削除することでスタック作成前の状態に戻す。
スタックの編集
作成したスタックに対しリソースの追加、一部のリソースの削除、Propertyの変更などを行う。
スタックのプレビュー HOT形式のテンプレートを利用し、スタック作成をDry Run的に実行する(実際のリソースは作成されない)。
スタックのチェック
スタック作成に関するテストを実施する。
スタック内のリソースの状態を確認する。
スタックの削除 スタックおよび、その内部のリソース群を削除する。
スタックの破棄
スタックのみを強制的に削除し、その内部のリソースには一切影響を与えない。
スタックがエラー状態になり操作不能に陥った場合等において、強制的にスタックとリソースのひも付きを解除するために利用する。
リソース詳細
リソースの一覧から遷移
リソースの詳細情報を表示する。

スタックのステータス遷移

スタックに関する各種操作は、以下のような状態遷移で管理されます。

操作内容/状態遷移 IN_PROGESS COMPLETE FAILED
ABANDON (破棄) ABANDON_IN_PROGRESS    
CHECK CHECK_IN_PROGRESS CHECK_COMPLETE CHECK_FAILED
CREATE CREATE_IN_PROGRESS CREATE_COMPLETE CREATE_FAILED
UPDATE UPDATE_IN_PROGRESS UPDATE_COMPLETE UPDATE_FAILED
DELETE DELETE_IN_PROGRESS   DELETE_FAILED
ROLLBACK ROLLBACK_IN_PROGRESS   ROLLBACK_FAILED

ステータス遷移

各リソースの正常ステータス

スタックのチェック機能にて正常と判断されるステータスは、リソース作成完了の状態を指します。

リソース種別 正常ステータス 備考
ECL::Compute::Server ACTIVE  
ECL::Compute::Volume available, in-use  
ECL::Compute::VolumeAttachment N/A ステータス表示はなし
ECL::Compute::Keypair N/A ステータス表示はなく、Keypair自体の存在確認のみ
ECL::Baremetal::Server ACTIVE  
ECL::Baremetal::Keypair N/A ステータス表示はなく、Keypair自体の存在確認のみ
ECL::Network::LogicalNetwork ACTIVE  
ECL::Network::Subnet ACTIVE  
ECL::Network::Port ACTIVE  
ECL::Network::Firewall ACTIVE  
ECL::Network::LoadBalancer ACTIVE  
ECL::Network::GatewayInterface ACTIVE  
ECL::Network::CommonFunctionGateway ACTIVE  
ECL::Network::InternetGateway ACTIVE  
ECL::Network::StaticRoute ACTIVE  
ECL::Network:PublicIP ACTIVE  
ECL::DH::Server ACTIVE  
ECL::DH::License N/A ステータス表示はなし
ECL::Rca::User N/A ステータス表示はなく、user自体の存在確認のみ
ECL::Storage::VirtualStorage available  
ECL::Storage::Volume available  
OS::Nova::Server ACTIVE  
OS::Nova::Keypair N/A ステータス表示はなく、Keypair自体の存在確認のみ
OS::Cinder::Volume available, in-use  
OS::Cinder::VolumeAttachment N/A ステータス表示はなし
ECL::DNS::Zone ACTIVE  
ECL::DNS::Record ACTIVE  

リソース種別に間する操作

詳細機能 説明
リソースタイプ一覧 スタックに対して利用可能なリソースタイプの一覧を表示する。
リソースタイプ詳細 スタックに対して利用可能なリソースタイプの詳細情報を表示する。

利用可能リソース種別一覧

リソース種別 コンポーネント 対応リソース
ECL::Compute::Server 仮想サーバー インスタンス
ECL::Compute::Keypair 仮想サーバー インスタンス用キーペア
ECL::Compute::Volume 仮想サーバー ボリューム
ECL::Compute::VolumeAttachment 仮想サーバー インスタンス⇔ボリューム間接続
ECL::Baremetal::Server ベアメタルサーバー ベアメタルサーバー
ECL::Baremetal::Keypair ベアメタルサーバー ベアメタルサーバー用キーペア
ECL::Network::LogicalNetwork ネットワーク ロジカルネットワーク
ECL::Network::Subnet ネットワーク サブネット
ECL::Network::Port ネットワーク ポート
ECL::Network::Loadbalancer ネットワーク ロードバランサー
ECL::Network::LoadBalancer::Syslog::Server ネットワーク シスログ
ECL::Network::Firewall ネットワーク
ファイアウォール
※2017/7/1より新規販売停止となっております。
ECL::Network::CommonFunctionGateway ネットワーク 共通機能ゲートウェイ
ECL::Network::InternetGateway ネットワーク インターネットゲートウェイ(インターネット接続)
ECL::Network::GatewayInterface ネットワーク ゲートウェイインターフェース(インターネット接続)
ECL::Network::StaticRoute ネットワーク スタティックルート(インターネット接続)
ECL::Network::PublicIP ネットワーク グローバルIPアドレス(インターネット接続)
ECL::DH::Server 専用ハイパーバイザー サーバー
ECL::DH::License 専用ハイパーバイザー ライセンス
ECL::Rca::User リモートコンソールアクセス リモートコンソールアクセス(ベアメタルサーバー、専用ハイパーバイザー)のユーザー
ECL::Storage::VirtualStorage ストレージ ストレージ
ECL::Storage::Volume ストレージ ボリューム
ECL::DNS::Zone DNS ゾーン
ECL::DNS::Record DNS レコード
OS::Nova::Server OpenStack Nova インスタンス
OS::Nova::Keypair OpenStack Nova インスタンス用キーペア
OS::Cinder::Volume OpenStack Cinder ボリューム
OS::Cinder::VolumeAttachment OpenStack Cinder インスタンス⇔ボリューム間接続

Propertyが変更可能なリソース種別

リソース種別 コンポーネント 変更可能なProperty
ECL::Compute::Server
(OS::Nova::Server)
仮想サーバー name, flavor, networks, metadata, user_data, flavor_update_policy, user_data_update_policy
ECL::Compute::Volume
(OS::Cinder::Volume)
仮想サーバー size, name, description, metadata
ECL::Compute::VolumeAttachment 仮想サーバー instance_id, volume_id, device(mountpoint)
ECL::Network::LogicalNetwork ネットワーク name, description, admin_state_up, tags
ECL::Network::Subnet ネットワーク name, description, dns_nameservers, enable_dhcp, gateway_ip, host_routes, ntp_servers, tags
ECL::Network::Port ネットワーク name, admin_state_up, allowed_address_pairs, description, device_id, device_owner, fixed_ips, segmentation_type, segmentation_id, tags
ECL::Network::Loadbalancer ネットワーク description, load_balancer_plan_id, name, interface, default_gateway
ECL::Network::LoadBalancer::Syslog::Server ネットワーク acl_logging, appflow_logging, date_format, description, log_facility, log_level, priority, tcp_logging, time_zone, user_configurable_log_messages
ECL::Network::CommonFunctionGateway ネットワーク name, description
ECL::Network::InternetGateway ネットワーク description, name, qos_option_id
ECL::Network::GatewayInterface ネットワーク description, name
ECL::Network::PublicIP ネットワーク description
ECL::Storage::VirtualStorage ストレージ name, description, ip_addr_pool, host_routes
ECL::Storage::Volume ストレージ name, description, initiator_iqns
ECL::DNS::Zone DNS description
ECL::DNS::Record DNS name, description, ttl, record

テンプレートについて

本メニューでは、HOT(Heat Orchestration Template)形式のテンプレートが利用可能です。
本メニューでサポート対象となるテンプレートのバージョンは2016-04-08で、その他のバージョンについては利用できません。
テンプレートはGUIから作成することも可能です。
下図のように、キャンバスにドラッグ&ドロップでリソースを配置することでテンプレートを直感的に作成することが可能です。
キャンバスに定義されたリソースがテンプレートとして出力されます。
キャンバスから作成したテンプレートは下書き保存することができ、インポート/エクスポート機能も備えています。

テンプレート作成1

テンプレート作成2

メニュー


メニュー、プラン

本メニューにプランはありません。


申し込み種別と方法

本メニューはお申し込みいただく必要はございません。Enterprise Cloud 2.0をご利用いただくすべてのお客さまへご提供するメニューです。


料金


初期費用

本メニューでは、初期費用はかかりません。


月額費用

本メニューでは、月額料金はかかりません。


メニュー提供の品質


サポート範囲

本メニューにて提供する機能は、すべてサポート範囲内となります。 なお、本サービスを用いたシステム設計や、個別の設定内容については、サポート対象外となりますのでご了承ください。


運用品質

本メニューの運用品質は、Enterprise Cloud 2.0に標準で定められた運用品質に準じます。


注意事項

  • 本メニューの利用において料金はかかりませんが、スタックの作成において作成されたリソースについては課金対象となります。

    • スタックの作成・編集が失敗となりテンプレートに記述したリソースがすべて作られなかった場合、作成が完了しているリソースについては課金されます。
    • スタックの削除が失敗となりリソースが残留した場合、残留しているリソースについては課金されます。
    • ロールバック機能によるリソース削除が失敗となりリソースが残留した場合、残留しているリソースについては課金されます。
  • ロールバック機能を利用した場合であっても、条件によってはすべてのリソースが削除できない場合があります。
    その場合は、スタックの破棄を実行しリソースを個別に削除してください。
  • テンプレートに記載した特定のリソースが作成できない状況にある場合、Deployment Managerを利用した作成もできなくなります。また、そのリソースが含まれたスタックの作成は失敗します。

  • スタックの編集機能でスタックの構成を変更する際に、変更対象のスタックの指定を誤った場合、既存のスタックが削除され新たな構成のスタックが作成されます。稼働中のシステム構成に変更を加える際などは、変更対象のスタックの選択を誤らないようご注意ください。


制約事項


スタックの制約事項

スタック作成に関する制約事項は以下の通りです。

項目 制約条件 内容
スタック数 30 テナント内に保有可能なスタックの数は最大30となります。
テンプレートサイズ 512KB 1テンプレートあたりの最大サイズは512KBとなります。
スタックの名称 255文字以内

スタックの名称は255文字以内となり、以下の制約があります。

  • 1文字目は、a - z A - Z
  • 2文字目以降は、a-z A-Z 0-9 . -
  • テナント内で重複したスタック名は利用不可
リソースの名称 スタック内で一意の名称 リソース種別が異なっていてもスタック内で同一のリソース名称を定義することはできません。
リソース数 各リソースごとに設定された作成上限数 スタック内で作成できるリソースの上限数は、各リソースごとに設定された作成上限数に準じます。

スタック内のリソースに関する制約事項は以下の通りです。

リソース種別 制約条件 内容
ECL::Compute::Server 256 1スタック内で作成可能な上限数は256です。
ECL::Compute::Keypair 100 1スタック内で作成可能な上限数は100です。
ECL::Compute::VolumeAttachment 制限なし スタック内の上限はありませんが、1インスタンスあたりにアタッチ可能なボリュームは10です。
ECL::Compute::Volume 512 1スタック内で作成可能な上限数は512です。
ECL::Baremetal::Server 30 1スタック内で作成可能な上限数は30です。
ECL::Baremetal::Keypair 100 1スタック内で作成可能な上限数は100です。
ECL::Network::LogicalNetwork 64 1スタック内で作成可能な上限数は64です。
ECL::Network::Subnet 128 1スタック内で作成可能な上限数は128です。
ECL::Network::Port 2048 1スタック内で作成可能な上限数は2048です。
ECL::Network::Loadbalancer 16 1スタック内で作成可能な上限数は16です。
ECL::Network::Firewall 16
1スタック内で作成可能な上限数は64です。
※2017/7/1より新規販売停止となっております。
ECL::Network::InternetGateway 4 1スタック内で作成可能な上限数は4です。
ECL::Network::CommonFunctionGateway 1 1スタック内で作成可能な上限数は1です。
ECL::Network::GatewayInterface 制限なし  
ECL::Network::StaticRoute 制限なし  
ECL::Network::PublicIP 4 1スタック内で作成可能な上限数は4です。
ECL::DH::Server 30 1スタック内で作成可能な上限数は30です。
ECL::DH::License 制限なし  
ECL::Rca::User 制限なし  
ECL::Storage::VirtualStorage 制限なし  
ECL::Storage::Volume 制限なし  
ECL::DNS::Zone 制限なし スタック内での作成上限数はありませんが、DNSのサービス仕様において1テナントあたり設定可能なゾーンの最大数は100ゾーンとなります。
ECL::DNS::Record 制限なし スタック内での作成上限数はありませんが、DNSのサービス仕様において1テナントあたり設定可能なレコードの最大数は1000レコードとなります。

API利用における制約事項

スタック作成・編集・削除時、Deployment Managerではお客様自身の認証情報(token)を用いてテンプレートに記載された各種サービスのリソースを作成・削除しますが、そのtokenは1時間のみ有効となります。
そのため、テンプレート内に複数のリソースが記載されたケース等、長時間に渡りスタック作成・削除処理が続いた場合において、作成中にtokenが失効するケースが考えられます。
こうしたケースに備え、Deployment Managerにてtoken取得を代行し、長時間に渡るスタック作成を可能とする機能が存在します。
スタックの作成・編集画面でAPI鍵、API秘密鍵を入力頂くことで、token失効時はこれらを利用してDeployment Managerがtoken取得を代行します。以降このtokenを利用し、スタック自体およびその内部のリソース作成・削除処理が継続されます。
API鍵、API秘密鍵の確認方法は、「各種情報の確認」<https://ecl.ntt.com/documents/tutorials/rsts/CustomerPortal/user_parameter.html>をご確認ください。