6.5. サーバー上の移行後設定を実施

6.5.1. Windows

■ 作業概要

  • ECL1.0から引き継がれているネットワーク設定の変更を実施し、疎通確認を行います。
  • IPVにて提供しているNTPサーバーを用いて、時刻同期するように設定を変更します。
  • ECL1.0から引き継がれているライセンス認証サーバーの認証先をIPV環境にて提供しているサーバーへ変更します。

■ 前提条件

  • 作業は管理者権限で実施しています。

■ 作業内容

  1. サーバー上のネットワークの設定を変更
  2. NTPサーバーの設定を変更
  3. ライセンス認証サーバーの設定を変更

① サーバー上のネットワークの設定を変更
■ 作業詳細

  • お客様要件に基づき、ネットワークの再設定(IPアドレス・デフォルトゲートウェイ・DNSの設定等)を実施してください。
    (NICの付け替えに伴い、設定が削除されているため、再設定を実施してください)
  • お客様要件に基づき、疎通確認を実施してください。

② NTPサーバーの設定を変更
■ 作業詳細

  • ECL1.0のNTPサーバーから設定変更が必要となります。
  • ECL1.0のNTPサーバーから、共通機能プールにて提供しているNTPサーバーへ設定変更を実施してください。

  • なお、共通機能プールにて提供しているNTPサーバーのIPアドレスは以下をご参照ください。
    • NTPサーバー#1:180.55.188.36/32
    • NTPサーバー#2:180.55.188.37/32

③ ライセンス認証サーバーの設定を変更
■ 作業詳細

1.管理者権限でPowershellを起動

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2.現在の設定状況を確認
 slmgr /dlv
 以下のように表示され、ECL1.0のKMSサーバー(153.149.111.49)を参照していることを確認

../../_images/6_5_1image2.gif

3.プロダクトキーのインストールを実施

  • Windows 2016の場合
    slmgr /ipk WC2BQ-8NRM3-FDDYY-2BFGV-KHKQY
  • Windows 2012R2の場合
    slmgr /ipk D2N9P-3P6X9-2R39C-7RTCD-MDVJX

以下のように表示され、正常にインストールされていることを確認

../../_images/6_5_1image3.gif

4.参照するKMSサーバーの設定変更を実施
 slmgr /skms 180.55.188.34
 以下のように表示され、正常に設定されていることを確認

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5.ライセンスの認証を実施
 slmgr /ato
 以下のように表示され、正常にライセンス認証されていることを確認

../../_images/6_5_1image5.gif

6.設定と認証状況の確認を実施
  slmgr /dlv

以下の二点を確認

  • 「ライセンスの状態」が「ライセンスされています」となっていること
  • 「KMSコンピューターのIPアドレス」が「180.55.188.34」となっていること

../../_images/6_5_1image6.gif

6.5.2. Linux

■ 作業概要

  • ECL1.0から引き継がれているネットワーク設定の変更を実施し、疎通確認を行います。
  • IPVにて提供しているNTPサーバーを用いて、時刻同期するように設定を変更します。
  • ECL1.0から引き継がれているリポジトリサーバーをIPV環境にて提供しているサーバーへ変更します。

■ 前提条件

  • rootまたはsudo権限での作業が可能な状態であること。

■ 作業内容

  1. サーバー上のネットワークの設定を変更
  2. NTPサーバーの設定を変更
  3. リポジトリサーバーの変更を実施

① サーバー上のネットワークの設定を変更
■ 作業詳細

  • お客様要件に基づき、ネットワークの再設定(IPアドレス・デフォルトゲートウェイ・DNSの設定等)を実施してください。
    (旧環境の設定が残ったまま移行されていますので、適宜修正または削除・追加を実施してください)
  • お客様要件に基づき、疎通確認を実施してください。

② NTPサーバーの設定を変更
■ 作業詳細

  • ECL1.0のNTPサーバーから設定変更が必要となります。
  • ECL1.0のNTPサーバーから、共通機能プールにて提供しているNTPサーバーへ設定変更を実施してください。

  • なお、共通機能プールにて提供しているNTPサーバーのIPアドレスは以下をご参照ください。
    • NTPサーバー#1:180.55.188.36/32
    • NTPサーバー#2:180.55.188.37/32

③ リポジトリサーバーの変更を実施
■ 作業詳細

1.RHELリポジトリサーバーとの疎通を確認
 #ping -c 3 180.55.188.42

2. /etc/hostsの設定変更を実施
 以下内容を/etc/hostsへ追記

  • JP7の場合:180.55.188.42  ipv-rh4cds-sr-vip-jp7.ecl.ntt.com
  • JP8の場合:180.55.188.42  ipv-rh4cds-sr-vip-jp7.ecl.ntt.com

3.不要なライセンス認証設定パッケージの検索
 入力例:#rpm -qa | grep ecl
 出力結果例①(RHUI v3利用の場合):ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-1.0-1.noarch
 出力結果例②(RHUI v4利用の場合) :ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-2.0-1.noarch

4.出力された移行元のクライアント設定RPMパッケージの削除
 入力例:#rpm -e <「1.不要なライセンス認証設定パッケージの検索」の出力結果を引用>
 例①(RHUI v3利用の場合):#rpm -e ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-1.0-1.noarch
 例②(RHUI v4利用の場合):#rpm -e ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-2.0-1.noarch

5.削除されていることを確認
 入力例:#rpm -qa | grep ecl
 実行後何も出力されないこと

6. 各種ファイルのダウンロードを実施
 入力例:#curl --insecure https://180.55.188.42/pub/rhui-client-packages/rh07-ipv-rhui-client01-jp7-ecl-ntt-com-00-3.0-1.noarch.rpm >> rh07-ipv-rhui-client01-jp7-ecl-ntt-com-00-3.0-1.noarch.rpm
 入力例:#curl --insecure https://180.55.188.42/pub/rhui-gpg-key/RPM-GPG-KEY-rhui-custom >> RPM-GPG-KEY-rhui-custom

7.ダウンロード後の状況を確認
#ls -l
以下の内容が表示されていることを確認
 -rw-r--r-- 1 root row16529 Apr 11 17:00 rh07-ipv-rhui-client01-jp7-ecl-ntt-com-00-3.0-1.noarch.rpm
 -rw-r--r-- 1 root row626 Apr 11 17:00 RPM-GPG-KEY-rhui-custom

8.実行権限の付与
 #chmod u+x ~/rh07-ipv-rhui-client01-jp7-ecl-ntt-com-00-3.0-1.noarch.rpm
 #chmod u+x ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom

9.権限が付与されていることを確認
#ls -l
以下の内容が表示されていることを確認
 -rwxr--r-- 1 root rawer16529 Apr 11 17:00 rh07-ipv-rhui-client01-jp7-ecl-ntt-com-00-3.0-1.noarch.rpm
 -rwxr--r-- 1 root rawer626 Apr 11 17:00 RPM-GPG-KEY-rhui-custom

10.GPG鍵のインポートを実施
#rpm --import ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom

11.パッケージのインストールを実施
#rpm -U rh07-ipv-rhui-client01-jp7-ecl-ntt-com-00-3.0-1.noarch.rpm

12. EUSリポジトリを無効化を実施
 /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repo内の以下内容を編集

  • [rhui-rhel-7-server-rhui-eus-rpms]項目のenabled=1をコメントアウトする
  • 直下にenabled=0を追記する

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13. 旧設定キャッシュの削除を実施
 #yum clean all
 実行後、以下内容が表示されることを確認
  Maybe you want: rm -rf /var/cache/yum, to also free up space taken by orphaned data from disabled or removed repos

14.リポジトリの確認を実施
 #yum repolist
 実行後、以下のように表示されていることを確認

../../_images/6_5_2image2.gif

15.リポジトリサーバーの確認を実施
 #cat /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repo | grep ipv-rh4cds-sr-vip-jp7.ecl.ntt.com
 実行後、以下のように表示されていることを確認

../../_images/6_5_2image3.gif

16.動作確認を実施
 #yum check-update
 エラーなく完了することを確認