5.2. サーバー(移行先の選定)

5.2.1. 仮想マシン

■ 選定基準

  • 現行のサーバーの稼働状況により、適切な仮想マシンのスペックを選定してください。

■ 前提条件

  • 仮想マシン環境の1仮想マシンあたりの割当ては、以下の通りです。
    • vCPUコア数は、最小:1、最大:32、増減設単位:1
    • メモリは、最小:512MB、最大:64GB、増減設単位:4MB
    • vHDDの容量は、最小:1MB、最大:2000GB、増減設単位:1MB
  • お客さまがリソースを自由に管理できる専用のVMware Cloud Director テナントポータルを提供致します。
  • お客さまはVMware Cloud Director テナントポータルを用いて柔軟にリソースを設定することができ、必要に応じて柔軟で迅速なリソース確保が可能になります。

5.2.2. OS

■ 選定基準

■ 注意事項

  • VCDAによるECL1.0→IPV間のインスタンスコピーを行う場合、移行元、移行先のOSバージョンは、Windows server 2012 R2、Windows server 2016、RHEL7が対象となります。
  • VCDAでサーバー移行する場合は、VCDAによるインスタンスコピー後、コピー先のサーバーインスタンス上での設定が必要になります。
    ※Windowsライセンススイッチ(持ち込み仮想マシンへのプロバイダーライセンス付与)の利用方法は、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/services/docs/vmware-platform/tutorials/order/function/setting_windows_activation.html
    ※RHELリポジトリサーバー変更手順は、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/services/docs/vmware-platform/tutorials/order/function/setting_rhui.html
  • バージョンアップ、新規作成時にOSバージョンを選定する場合、サポートOSバージョン一覧(表5参照)のサポート期限を確認の上で、OSバージョンの選定をお願い致します。

表5:サポートOSバージョン一覧
下記表内のご利用中の「OSバージョン」を確認し、サポート終了日と移行先の「IPV」のサポートの有無を確認の上、「移行方法」をご参照ください。
提供OSバージョン サポート終了日※ 延長サポート終了日※ ECL1.0 IPV 移行方法
CentOS6 2020/11/30 方法3
CentOS7 2024/6/30 方法3
Ubuntu14 2019/4/25 2022/4 方法3
Ubuntu18 2023/4 2029/4
RHEL5 2013/1/8 2017/3/31 方法1
RHEL6 2016/5/10 2020/11/30 方法1
RHEL7 2019/8/6 2024/6/30 方法2
RHEL8 2024/5/31 2029/5/31
Windows Server 2008/2008R2 2015/1/13 2020/1/14 方法1
Windows Server 2012 2018/10/9 2023/10/10 方法1
Windows Server 2012R2 2018/10/9 2023/10/10 方法2
Windows Server 2016 2022/1/11 2027/1/12 方法2
Windows Server 2019 2024/1/9 2029/1/9
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →IPVにてパブリックテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレート、パブリックテンプレートの提供が無いOSバージョンです。
サポート終了日、延長サポート終了日はベンダー情報です。(2022年7月現在のものです)
※:RHEL OS→サポート終了日(full support ends)、延長サポート終了日(Maintenance Support or Maintenance Support 2 ends)を記載しています。
※:Microsoft OS→サポート終了日(サポート終了日)、延長サポート終了日(延長サポート終了日)を記載しています。
【移行方法 解説】
方法1:パブリックテンプレートを使用して仮想サーバーを新規に構築後、データコピーを行います。
方法2:VCDAによるインスタンスコピーを行います。
方法3:無償OSの利用に関しては、提供元でサポートしているOSイメージをお客様にてご用意の上、構築およびデータコピー等を行います。
※ご利用開始後に生じた不具合や設定、操作方法等に関してはサポートいたしかねます。

5.2.3. データベース/ミドルウェア

5.2.3.1. Oracle Database

■ 選定基準

■ 前提条件

  • Oracle Database Standard Edition(以下、Oracle SE)、Oracle Database Standard Edition One(以下、Oracle SE1)のライセンスをお使いの場合は、Oracle Database Standard Edition 2(以下、Oracle SE2)への移行が必要となります。
  • Oracle SE、Oracle SE2でOracle Real Application Clusters(以下、Oracle RAC)構成をご利用の場合は、Oracle Enterprise Edition(以下、Oracle EE)バージョン19cへの移行が必要となります。
  • Oracle Databaseは、オフィシャルイメージテンプレートにて新規構築をお願い致します。
  • Oracle Databaseの移行については、お客さまにて検討をお願い致します。
  • Oracle Databaseのバージョンを選定する場合、OS/Oracle Databaseバージョン組合せ一覧(表6参照)のサポート期限を確認の上で、Oracle Databaseバージョンの選定をお願い致します。
  • 本メニューは、standard-03 (Oracle only) フレーバーを指定して作成したvDCでのみ利用可能です。
  • 本メニューで提供しているテンプレートから作成した仮想マシンをプライベートカタログに保存することはできません。
  • Oracle Database 用テンプレートの利用を申し込みしたvDCで、他のテンプレートから仮想マシンを作成しないでください。
  • 本メニューで提供しているテンプレートから作成された仮想マシンは、2CPU-8GB以上のリソースでご利用ください。
  • Red Hat Enterprise Linux 8上では、Oracle Database 19.6以降がサポートされます。Oracle Databaseをインストールする際は、19.6以降の任意のRelease Updateを適用してください。

■ 注意事項

  • 本メニューのご利用にあたっては、事前にお申し込みをいただく必要があります。お申し込みから10営業日以内に、当社にて、お客様vDCへ本メニューで利用可能なテンプレートを準備します。
  • なお、完了連絡はいたしません。お客様にて、カタログにOracle-catalogが表示されることをご確認ください。
    詳細は、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/services/docs/vmware-platform/service-descriptions/ipv_mw_oracledb.html#id9

【表6:OS/Oracle Databaseバージョン組合せ一覧】
サービス名 /OS ECL1.0 IPV

Oracle Database

バージョン

Oracle 11.2 Oracle 12.1 Oracle 19c Oracle 11.2 Oracle 12.1 Oracle 19c

Oracle Database

エディション名

SE1/EE SE1/EE SE2/EE SE1/EE SE1/EE SE2/EE
サポート終了日 2015/1/31 2018/7/31 2023/3/31 2015/1/31 2018/7/31 2023/3/31
延長サポート終了日(ES) 2020/12/31 2022/7/31 2026/3/31 2020/12/31 2022/7/31 2026/3/31
RHEL5.x
RHEL6.x
RHEL7.x
RHEL8.x
Windows Server2008/2008R2
Windows server2012
Windows server 2012 R2
Windows server2016
Windows server2019
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →IPVにてオフィシャルイメージテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレートの提供が無いOSバージョンです。
サポート終了日(Premier Support)、延長サポート終了日(ES)(有料ESありの場合)はベンダー情報です。
(2022年7月現在のものです)

■ 注意事項

  • Oracle Databaseバージョンごとの機能についてはお客さまにてベンダー情報より確認をお願い致します。

5.2.3.2. MS SQL

■ 選定基準

■ 前提条件

  • MS SQLのクラスター構成の提供はございません。そのため、 MS SQLのクラスター構成をご利用の場合は、弊社担当者にお問い合わせください。
  • MS SQLはパブリックテンプレートにて新規構築をお願い致します。
  • MS SQLの移行については、お客さまにて検討をお願い致します。
  • MS SQLのバージョンを選定する場合、OS/MS SQLバージョン組合せ一覧(表7参照)のサポート期限を確認の上で、MS SQLバージョンの選定をお願い致します。

【表7:OS/MS SQLバージョン組合せ一覧】
  サポート期間 ECL1.0 IPV
バージョン サポート 延長サポート Windows server Windows server Windows server Windows server Windows server Windows server Windows server Windows server Windows server Windows server
  終了日 終了日 2008 R2 2012 2012 R2 2016 2019 2008 R2 2012 2012 R2 2016 2019
SQL2008 2014/7/8 2019/7/9
SQL2012 2017/7/11 2022/7/12
SQL2014 2019/7/9 2024/7/9
SQL2016 2021/7/13 2026/7/14
SQL2017 2022/10/11 2027/10/12
SQL2019 2025/1/7 2030/1/8
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →IPVにてパブリックテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレート、パブリックテンプレートの提供が無いOSバージョンです。
サポート終了日、延長サポート終了日(拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)ではありません)はベンダー情報です。
(2022年7月現在のものです)

5.2.3.3. Windows Server Remote Desktop Services SAL

■ 選定基準

  • SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)のOSバージョンおよび、サーバーに接続するユーザー数をご確認の上、 Windows Server Remote Desktop Services SAL(以下、RDS SAL)パブリックテンプレートを選定してください。
    ※RDS SALのパブリックテンプレートは、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/services/docs/vmware-platform/service-descriptions/ipv_mw_rds.html

■ 前提条件

  • Remote Desktop ライセンスサーバーの役割がインストールされ、RDS SALが有効化されているパブリックテンプレートについては、 OS/RDS SAL組合せ一覧(表8参照)を確認の上で、 RDS SAL数のパブリックテンプレートの選定をお願い致します。

■ 注意事項

  • ご利用中のサーバーインスタンスへのRDS SALの追加、削除等は実施いたしません。 RDS SAL数を変更されたい場合は、別途、パブリックテンプレートからサーバーインスタンスを作成して頂く必要がございます。

【表8:OS/RDS SAL組合せ一覧】
  ECL1.0 IPV
OSバージョン 10SAL 30SAL 50SAL 100SAL 10SAL 30SAL 50SAL 100SAL
Windows server 2008/2008 R2
Windows server 2012
Windows server 2012R2
Windows server 2016
Windows server 2019
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →IPVにてパブリックテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレート、パブリックテンプレートの提供が無いOSバージョンです。

※注 RDS SALパブリックテンプレートを選択して頂く場合の例(OSバージョン:Windows server 2019、ユーザー接続数:10)
→ RemoteDesktopServices-SAL_10SAL_WindowsServer-2019_Datacenter_64_include-license_hw17_IPV