4.7. 移行方法②(イメージ移行)

4.7.1. Windows

■ 作業概要

  • ECL1.0の移行元サーバーのバックアップを取得します。
  • 取得したバックアップデータを用いて、イメージを作成しサーバーをリストアします。

■ 前提条件

  • Arcserve UDP 8.1を使用します。
  • 移行元サーバーのOSは、「Windows Server 2016」を使用します。
  • 移行先サーバーのOSは、「Windows Server 2016」を使用します。
  • バックアップデータの保存先は移行作業用サーバーとします。
  • 移行作業用サーバーは移行通信用セグメントとサービス通信用セグメントに接続します。
  • Arcserveのライセンスは移行元サーバーの台数分を用意します。

■ 注意事項

  • Arcserve UDPによるECL1.0→SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)間のフルバックアップ&リストアを行う場合、イメージリストア後のOSについては、持込OSに該当するため、動作保証の対象外となります。

■ 作業内容

  1. ECL1.0の移行元サーバーを移行用ネットワークに接続
  2. バックアップを取得
    ECL1.0の移行元サーバーにArcserve UDPのエージェントをインストール
    移行元サーバーにインストールしたArcserve UDPエージェントのライセンスの登録
    ドライバーの配置
    バックアップを取得
  3. 復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成(初回のみ実施)
    復旧メディア作成用サーバーの作成
    ドライバーの配置
    Arcserve UDPのエージェントをインストール
    復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成
  4. リストア
    リストア先ボリュームを作成(都度実施)
    復旧メディアのイメージ(プライベートテンプレート)を作成(初回のみ実施)
    リストア用の一時インスタンスを作成
    イメージデータをリストア
    インスタンスを作成(移行先サーバーの作成)
    移行先サーバーへドライバーをインストール
    Arcserve UDPをアンインストール
  5. リストア後のネットワーク設定確認
  6. NTPサーバーの同期先設定変更
  7. ライセンス認証先の変更

4.7.1.1. ECL1.0の移行元サーバーを移行用ネットワークへ接続

■ 作業詳細

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4.7.1.2. バックアップを取得

■ 作業詳細
  • ECL1.0の移行元サーバーにArcserve UDPのエージェントをインストール
  • 移行元サーバーにインストールしたArcserve UDPエージェントのライセンスの登録
  • ドライバーの配置
  • バックアップを取得

ECL1.0の移行元サーバーにArcserve UDPのエージェントをインストール
■ 作業詳細

  • Arcserve UDP 8.0をインストールするため、移行作業用サーバーに配置した、「Arcserve_Unified_Data_Protection.exe」を移行元サーバーにアップロードして実行します。
    ※インストール方法については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/install/install_win.html

  • インストールしたArcserve UDP 8.0をArcserve UDP 8.1にアップデートするため、移行先サーバーから移行作業用サーバーに配置した「 Arcserve_Unified_Data_Protection_8.1.exe」を実行します。

1.「Arcserve_Unified_Data_Protection_8.1.exe」を実行

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2. 下記ウィンドウが表示されるので同意し、「次へ」を押下

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3. 下記ウィンドウが表示されるので「インストール」を押下し、完了することを確認

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4. 再起動を求められた場合、再起動を実施

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移行元サーバーにインストールしたArcserve UDPエージェントのライセンスの登録
■ 作業詳細


ドライバーの配置
■ 作業詳細

1. ダウンロードしたファイルを開きます

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2. 以下ファイルを任意の場所に配置します。

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※検証環境では移行元サーバーの以下の場所に配置しています。
C:\Users\Administrator

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バックアップを取得
■ 作業詳細

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4.7.1.3. 復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成(初回のみ実施)

■ 作業詳細
  • 復旧メディア作成用サーバーの作成
  • ドライバーの配置
  • Arcserve UDPのエージェントをインストール
  • 復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成

復旧メディア作成用サーバーの作成
■ 作業詳細

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ドライバーの配置
■ 作業詳細

1. ダウンロードしたファイルを開きます

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2. 以下ファイルを任意の場所に配置します。

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※検証環境では復旧メディア作成用サーバーの以下の場所に配置しています。
C:\Users\Administrator

../../_images/4_7_1image14.gif
../../_images/4_7_1image15.gif

Arcserve UDPのエージェントをインストール
■ 作業詳細

  • 作成した復旧メディア作成用サーバーにArcserve UDPのエージェントをインストールします。
  • Arcserve UDP 8.0をインストールするため、移行作業用サーバーに配置した、「Arcserve_Unified_Data_Protection.exe」を復旧メディア作成用サーバーにアップロードして実行します。
    ※インストール方法については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/install/install_win.html

  • インストールしたArcserve UDP 8.0をArcserve UDP 8.1にアップデートするため、移行先サーバーから移行作業用サーバーに配置した「 Arcserve_Unified_Data_Protection_8.1.exe」を実行します。

1.「Arcserve_Unified_Data_Protection_8.1.exe」を実行

../../_images/4_7_1image16.gif

2. 下記ウィンドウが表示されるので同意し、「次へ」を押下

../../_images/4_7_1image17.gif

3. 下記ウィンドウが表示されるので「インストール」を押下し、完了することを確認

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4. 再起動を求められた場合、再起動を実施

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復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成
■ 作業詳細

  • 復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成します。(初回のみ実施)
    復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)の作成手順については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/media/media_win.html
    ※同様のOSを複数台リストアする際、同じ復旧メディアを再利用することが可能です。

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4.7.1.4. リストア

■ 作業詳細
  • リストア先ボリュームを作成(都度実施)
  • 復旧メディアのイメージ(プライベートテンプレート)を作成(初回のみ実施)
  • リストア用の一時インスタンスを作成
  • イメージデータをリストア
  • インスタンスを作成(移行先サーバーの作成)
  • 移行先サーバーへドライバーをインストール
  • Arcserve UDPをアンインストール

リストア先ボリュームを作成(都度実施)
■ 作業詳細

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復旧メディアのイメージ(プライベートテンプレート)を作成(初回のみ実施)
■ 作業詳細

  • 復旧メディアのイメージを作成します。(初回のみ実施)
    復旧メディアのイメージの作成については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/restore/restore_win.html#id3
    SDPF クラウド/サーバー環境で扱うプライベートテンプレートを作成します。同じOSであれば再利用が可能です。
    作業後、必要のない復旧メディア作成用サーバーは削除します。

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リストア用の一時インスタンスを作成
■ 作業詳細

  • リストア用の一時インスタンスを作成します。
    インスタンスの作成については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/restore/restore_win.html#id4
    前項にて作成した復旧メディアを使用し、インスタンスを作成します。
    作成したインスタンスにリストア先ボリュームをマウントします。
    インスタンス作成時はサービス通信用セグメントに接続します。

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イメージデータをリストア
■ 作業詳細

  • イメージデータをリストアします。
    リストアの手順については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/restore/restore_win.html#id5
    取得したバックアップからリストアします。

    ※上記手順内の「27.リストアが完了すると「次へ」ボタンがアクティブになるので、「次へ」ボタンをクリックします。」を実施後、以下のような画面が表示された場合は「次へ」ボタンをクリックします。

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インスタンスを作成(移行先サーバーの作成)
■ 作業詳細

  • インスタンスを作成します。(移行先サーバーの作成)
    インスタンス(移行先サーバーの作成)の作成については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/restore/restore_win.html#id6
    イメージをリストアしたボリュームを使用して、サーバーをリストアします。
    作業後、必要のない一時インスタンスは削除しています。

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移行先サーバーへドライバーをインストール
■ 作業詳細

  • リストアした移行先サーバーへドライバーをインストールします。
    バックアップを取得する前に、配置しておいたnetkvm.inf、vioscsi.inf、viostor.infをインストールします。

    ※本手順はポータルのコンソールを用いて実施します。
    ※本手順では事前にC:¥Users¥Administrator配下にNetKVM、 vioscsi、 viostorの3ファイルを配置しています。

以下インストールするドライバーファイルパス

  • netkvm.inf
    C:¥Users¥Administrator¥NetKVM¥2k16¥amd64¥netkvm.inf
  • vioscsi.inf
    C:¥Users¥Administrator¥vioscsi¥2k16¥amd64¥vioscsi.inf
  • viostor.inf
    C:¥Users¥Administrator¥viostor¥2k16¥amd64¥viostor.inf

1. 移行先サーバーへnetkvm.infをインストールします。
① netkvm.infを右クリックし、「インストール」を押下します。

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② インストール後、下記ウィンドウが表示されるので、「OK」を押下してください。

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2. 移行先サーバーへvioscsi.infをインストールします。
①vioscsi.infを右クリックし、「インストール」を押下します。

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② インストール後、下記ウィンドウが表示されるので、「OK」を押下してください。

../../_images/4_7_1image30.gif

3. 移行先サーバーへviostor.infをインストールします。
① viostor.infを右クリックし、「インストール」を押下します。

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② インストール時に再起動を求められた場合、再起動を実施します。

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Arcserve UDPをアンインストール
■ 作業詳細

  • Arcserve UDPをアンインストールします。
    Arcserve UDPのアンインストールの手順については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/uninstall/uninstall_win.html
    移行先サーバーのArcserve UDPエージェントが不要な場合は、アンインストールをします。

  • 作業後、必要のない一時インスタンスは削除しています。

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リストア後のイメージ
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4.7.1.5. リストア後のネットワーク設定の確認

■ 作業概要

4.7.1.6. NTPサーバーの設定を変更

■ 作業概要

  • ECL1.0のNTPサーバーから設定変更が必要となります。
  • ECL1.0のNTPサーバーから、共通機能ゲートウェイにて提供しているNTPサーバーへ設定変更を実施してください。

    なお、共通機能ゲートウェイにて提供しているNTPサーバーのIPアドレスは以下をご参照ください。
     NTPサーバー:169.254.127.1

4.7.1.7. ライセンス認証先の設定変更

■ 作業概要

  • Arcserve UDPでイメージ移行した後、以下手順に従って、ライセンス認証サーバーのIPアドレス設定を変更します。

  • 環境説明
    • 作業は管理者権限で実施しています。
    • リストア後サーバーが接続しているロジカルネットワーク
      Ipseg:10.20.3.0/24 GW:10.20.3.1
    • 共通機能ゲートウェイへはmFWを経由して通信するように設定しています
  • 前提条件
    • 以下、KMSサーバーと疎通が取れること
      KMSサーバー:169.254.127.17
    • 以下、NTPサーバーと時刻同期されている状態であること
      NTPサーバー:169.254.127.1
■ 作業詳細

1.管理者権限でPowershellを立ち上げます。

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2. slmgr /skms 169.254.127.17 を入力し、実行します。
3.「 169.254.127.17に正常に設定されました」と表示されていることを確認します。

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4. slmgr /ato を入力し、実行します。
5.「正常にライセンス認証されました」と表示されていることを確認します。

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6. slmgr /dlv を入力し、実行します。
7.「KMSコンピューターのIPアドレスが169.254.127.17」と表示されていることを確認します。

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4.7.2. Linux

■ 作業概要

  • ECL1.0の移行元サーバーのバックアップを取得します。
  • 取得したバックアップデータを用いて、イメージを作成しサーバーをリストアします。

■ 前提条件

  • Arcserve UDP 8.1を使用します。
  • 移行元サーバーと移行先サーバーはrootでのsshを許可しています。
  • 移行元サーバーのOSは、「Red Hat Enterprise Linux 7」を使用します。
  • 移行先サーバーのOSは、「Red Hat Enterprise Linux 7」を使用します。
  • バックアップデータの保存先は移行作業用サーバーとします。
  • 移行作業用サーバーは移行通信用セグメントとサービス通信用セグメントに接続します。
  • Arcserveのライセンスは移行元サーバーの台数分を用意します。

■ 注意事項

  • Arcserve UDPによるECL1.0→SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)間のフルバックアップ&リストアを行う場合、イメージリストア後のOSについては、持込OSに該当するため、動作保証の対象外となります。

■ 作業内容

  1. ECL1.0の移行元サーバーを移行用ネットワークに接続
  2. バックアップを取得
    ECL1.0の移行元サーバーにArcserve UDPのエージェントをインストール
    移行元サーバーにインストールしたArcserve UDPエージェントのライセンスの登録
    バックアップを取得
  3. 復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成(初回のみ実施)
  4. リストア
    リストア先ボリュームを作成(都度実施)
    復旧メディアのイメージ(プライベートテンプレート)を作成(初回のみ実施)
    リストア用の一時インスタンスを作成
    イメージデータをリストア
    インスタンスを作成(移行先サーバーの作成)
    Arcserve UDPをアンインストール
  5. リストア後のネットワーク設定変更
  6. NTPサーバーの設定を変更
  7. RHUIを移行

4.7.2.1. ECL1.0の移行元サーバーを移行用ネットワークへ接続

■ 作業詳細

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4.7.2.2. バックアップを取得

■ 作業詳細
  • ECL1.0の移行元サーバーにArcserve UDPのエージェントをインストール
  • 移行元サーバーにインストールしたArcserve UDPエージェントのライセンスの登録
  • バックアップを取得

ECL1.0の移行元サーバーにArcserve UDPのエージェントをインストール
■ 作業詳細

  • Arcserve UDP 8.1をインストールするため、移行作業用サーバーに配置した、「Arcserve_Unified_Data_Protection_Agent_Linux_8.1.bin」を移行元サーバーにアップロードして実行します。
    ※インストール方法については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/install/install_lin.html
    ※OSの再起動は不要です。

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移行元サーバーにインストールしたArcserve UDPエージェントのライセンスの登録
■ 作業詳細

  • Arcserveエージェントのライセンスを登録します。
    ライセンスの登録手順については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/license/license_lin.html
    ※移行作業用サーバーから管理画面へのアクセスする際に必要となりますので、あらかじめ、エージェントをインストールした移行元サーバーでrootログインを許可しておいてください。


バックアップを取得
■ 作業詳細

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4.7.2.3. 復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成(初回のみ実施)

■ 作業詳細

  • 復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)を作成します。(初回のみ実施)
    復旧メディア(ArcserveのBMR ISOイメージ)の作成手順については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/media/media_lin.html
    ※同様のOSを複数台リストアする際、同じ復旧メディアを再利用することが可能です。
    ※Arcserve UDPのインストール時に自動的に作成されます。
  • 作成された復旧メディアを移行作業用サーバーへコピーします。
    作成した復旧メディアは、リストア実施時に利用しますので、移行作業用サーバーへコピーを行ってください。

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4.7.2.4. リストア

■ 作業詳細
  • リストア先ボリュームを作成(都度実施)
  • 復旧メディアのイメージ(プライベートテンプレート)を作成(初回のみ実施)
  • リストア用の一時インスタンスを作成
  • イメージデータをリストア
  • インスタンスを作成(移行先サーバーの作成)
  • Arcserve UDPをアンインストール

リストア先ボリュームを作成(都度実施)
■ 作業詳細

../../_images/4_7_2image5.gif

復旧メディアのイメージ(プライベートテンプレート)を作成(初回のみ実施)
■ 作業詳細

  • 復旧メディアのイメージ(プライベートテンプレート)を作成(初回のみ実施)します。
    前項で作成した復旧メディアを元に、SDPF クラウド/サーバー環境で扱うイメージ(プライベートテンプレート)を作成します。
    同じOSであれば再利用が可能です。
    イメージ(プライベートテンプレート)の作成手順については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/restore/restore_lin.html#id2

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リストア用の一時インスタンスを作成
■ 作業詳細

  • リストア用の一時インスタンスを作成します。
    インスタンスの作成については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/restore/restore_lin.html#id3
    前項にて作成した復旧メディアを使用し、インスタンスを作成します。作成したインスタンスにリストア先ボリュームをマウントします。
    インスタンス作成時はサービス通信用セグメントに接続します。

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イメージデータをリストア
■ 作業詳細

../../_images/4_7_2image8.gif

インスタンスを作成(移行先サーバーの作成)
■ 作業詳細

  • インスタンスを作成します。(移行先サーバーの作成)
    インスタンス(移行先サーバーの作成)の作成については、こちらをご参照ください。
    https://sdpf.ntt.com/docs/solution-guide/rsts/arcserve/v8/restore/restore_lin.html#id5
    イメージをリストアしたボリュームを使用して、サーバーをリストアします。
    作業後、必要のない一時インスタンスは削除しています。

../../_images/4_7_2image9.gif

Arcserve UDPをアンインストール
■ 作業詳細

../../_images/4_7_2image10.gif

リストア後のイメージ
../../_images/4_7_2image11.gif

4.7.2.5. リストア後のネットワーク設定変更

■ 作業詳細

  • Arcserve UDPでイメージ移行した後、以下手順に従って、ECL1.0の不要なネットワーク設定を変更します。

環境説明

  • 作業はrootで実施しています。
  • ECL1.0で接続していたセグメント情報
    10.10.1.0/24 GW 10.10.1.2
  • SDPFで接続しているロジカルネットワーク情報
    10.20.3.0/24 GW 10.20.3.1

1.ECL1.0で使用していたインターフェースの設定ファイルを削除します。
①現在のインターフェースの使用状況を確認
 #nmcli

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②現在、接続のあるインターフェースの確認
 #nmcli connection show

../../_images/4_7_2image13.gif

①、②の結果から、「ens192」が不要なインターフェースの設定であることが判明したので、設定の削除をする。

③削除対象のインターフェースの設定ファイルを確認
 #ls -l /etc/sysconfig/network-scripts/

../../_images/4_7_2image14.gif

ens192の設定ファイルが存在していることが確認できます。

④不要なインターフェースの設定ファイルの削除
 #rm -rv /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-ens192
⑤不要なインターフェースの設定ファイルが削除されていることを確認
 #ls -l /etc/sysconfig/network-scripts/

../../_images/4_7_2image15.gif

ens192の設定ファイルが削除されていることを確認します。

2. /etc/sysconfig/networkに記載されているECL1.0の設定を削除します。
①/etc/sysconfig/networkの設定状況を確認
 #ls -l /etc/sysconfig/network
 #cat /etc/sysconfig/network

../../_images/4_7_2image16.gif

上記の結果から、「GATEWAYDEV」と「GATEW」が不要な設定になります。

②/etc/sysconfig/networkを編集する前にバックアップの取得
 #cp -ip /etc/sysconfig/network /etc/sysconfig/network.$(date +%Y%m%d)
 #ls -l /etc/sysconfig/network.$(date +%Y%m%d)

../../_images/4_7_2image17.gif

バックアップが取得できていることを確認します。

③/etc/sysconfig/networkの編集
 #vi /etc/sysconfig/network
  以下項目を削除
   GATEWAYDEV
   GATEW
 #diff /etc/sysconfig/network /etc/sysconfig/network.$(date +%Y%m%d)

../../_images/4_7_2image18.gif

上記結果から対象項目のみ削除ができていることが確認できます。

3.動作確認と設定反映のためにサーバーを再起動します。
①再起動前にルーティングの状況を確認
 #route

../../_images/4_7_2image19.gif

上記結果より、現在「default gateway」についての設定が入っていないことが確認できます。

②動作確認及び設定反映のため、サーバー再起動
 #shutdown -r now

4.再起動後の動作確認をします。
①現在のインターフェースの使用状況を確認
 #nmcli
 #ifconfig

../../_images/4_7_2image20.gif

上記結果より、eth0が使用されていることが確認できます。

②ネットワークサービスの起動状況の確認
 #systemctl status network.service

../../_images/4_7_2image21.gif

上記結果より、ネットワークサービスが正常に稼働していることが確認できます。

③ルーティングの状況を確認
 #route

../../_images/4_7_2image22.gif

上記結果より、「default gateway」について設定が反映されていることが確認できます。

5.疎通確認
①お客様の通信要件に従い、疎通確認をお願いいたします。

4.7.2.6. NTPサーバーの設定を変更

■ 作業概要

  • ECL1.0のNTPサーバーから設定変更が必要となります。
  • ECL1.0のNTPサーバーから、共通機能ゲートウェイにて提供しているNTPサーバーへ設定変更を実施してください。

    なお、共通機能ゲートウェイにて提供しているNTPサーバーのIPアドレスは以下をご参照ください。
     NTPサーバー:169.254.127.1

4.7.2.7. RHUIを移行

■ 作業概要

  • イメージ移行後にSDPFのRHUIに接続していただくため、移行先サーバーの設定変更を実施します。

■ 前提条件

  • 以下RHELリポジトリサーバーへの疎通が取れること
    169.254.127.18
  • rootまたはsudo権限での作業が可能な状態であること

■ 作業詳細

  • クライアント設定 RPM パッケージの削除をします。
    1. 不要なライセンス認証設定パッケージの検索
      入力例:#rpm -qa | grep ecl
      出力結果例①(RHUI v3利用の場合):ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-1.0-1.noarch
      出力結果例②(RHUI v4利用の場合) :ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-2.0-1.noarch
    2. 出力された移行元のクライアント設定RPMパッケージの削除
      入力例:#rpm -e <「1.不要なライセンス認証設定パッケージの検索」の出力結果を引用>
      例①(RHUI v3利用の場合):#rpm -e ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-1.0-1.noarch
      例②(RHUI v4利用の場合):#rpm -e ecl-rhel7-normal-jp-apac-01-2.0-1.noarch
    3. 削除されていることを確認
      入力例:#rpm -qa | grep ecl
      実行後何も出力されないこと

  • クライアント設定 RPM パッケージをインストールします。

1. /etc/hostsに以下の設定を追記してください。
各リージョンのhosts設定は以下になります。該当するリージョンの設定を追記してください。

リージョン名 設定内容
JP1 169.254.127.18 rhcds-sr-vip-jp1.ecl.ntt.com.local
JP2 169.254.127.18 rhcds-sr-vip-jp2.ecl.ntt.com.local
JP4 169.254.127.18 rhcds-sr-vip-jp4.ecl.ntt.com.local
JP5 169.254.127.18 rhcds-sr-vip-jp5.ecl.ntt.com.local
JP6 169.254.127.18 rhcds-sr-vip-jp6.ecl.ntt.com.local
JP7 169.254.127.18 rhcds-sr-vip-jp7.ecl.ntt.com.local

2. curl コマンドを使用し、必要な各種ファイルをダウンロードします。
入力例:#curl --insecure https://169.254.127.18/pub/rhui-client-packages/<rpmパッケージ名> >> <rpmパッケージ名>
※<rpmパッケージ名>部分については、下記表よりご利用のリージョンに該当するrpmパッケージ名を入力します。
入力例:#curl --insecure https://169.254.127.18/pub/rhui-gpg-key/RPM-GPG-KEY-rhui-custom >> RPM-GPG-KEY-rhui-custom

JP7の場合の入力例:#curl --insecure https://169.254.127.18/pub/rhui-client-packages/rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm >> rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm
JP7の場合の入力例:#curl --insecure https://169.254.127.18/pub/rhui-gpg-key/RPM-GPG-KEY-rhui-custom >> RPM-GPG-KEY-rhui-custom

リージョン名 rpmパッケージ名
JP1 rh07-sr-rhui-client-jp1-2.1-1.noarch.rpm
JP2 rh07-sr-rhui-client-jp2-2.1-1.noarch.rpm
JP4 rh07-sr-rhui-client-jp4-2.1-1.noarch.rpm
JP5 rh07-sr-rhui-client-jp5-2.1-1.noarch.rpm
JP6 rh07-sr-rhui-client-jp6-2.1-1.noarch.rpm
JP7 rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm

3.ダウンロードした、パッケージのインストールを実施します。
※該当のrpmパッケージが存在しているディレクトリにてコマンドを実行してください。
<rpmパッケージ名>部分については、下記表よりご利用のリージョンに該当するrpmパッケージ名を入力します。
入力例:#chown root:root ~/<rpmパッケージ名>
入力例:#chown root:root ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom
入力例:#chmod u+x ~/<rpmパッケージ名>
入力例:#chmod u+x ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom
入力例:#rpm -U <rpmパッケージ名>

※ダウンロードしたパッケージのインストールを実施する際、「#rpm -U <rpmパッケージ名>」を実行時にwarningメッセージが出る場合がありますが、そのまま手順として継続いただくことは可能です。
入力例: #rpm -U rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm
メッセージ例:warning: rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm : Header V3 RSA/SHA1 Signature, key ID 9188d282: NOKEY

以下はJP7の場合の入力例です。
JP7の場合の入力例:#chown root:root ~/rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm
JP7の場合の入力例:#chown root:root ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom
JP7の場合の入力例:#chmod u+x ~/rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm
JP7の場合の入力例:#chmod u+x ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom
JP7の場合の入力例:#rpm -U rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm

リージョン名 rpmパッケージ名
JP1 rh07-sr-rhui-client-jp1-2.1-1.noarch.rpm
JP2 rh07-sr-rhui-client-jp2-2.1-1.noarch.rpm
JP4 rh07-sr-rhui-client-jp4-2.1-1.noarch.rpm
JP5 rh07-sr-rhui-client-jp5-2.1-1.noarch.rpm
JP6 rh07-sr-rhui-client-jp6-2.1-1.noarch.rpm
JP7 rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm

4. GPG 鍵のインポートします。
※該当のrpmパッケージが存在しているディレクトリにてコマンドを実行してください。
入力例:#rpm --import ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom

5.旧設定キャッシュの削除します。
入力例:#yum clean all

6.リポジトリの確認をします。
入力例:#yum repolist

下記 Repositoryが表示されることを確認してください。
rhui-rhel-7-server-rhui-debug-rpms
rhui-rhel-7-server-rhui-optional-debug-rpms
rhui-rhel-7-server-rhui-optional-rpms
rhui-rhel-7-server-rhui-rh-common-debug-rpms
rhui-rhel-7-server-rhui-rh-common-rpms
rhui-rhel-7-server-rhui-rpms

7.リポジトリサーバーの確認をします。
入力例:#cat /etc/yum.repos.d/rh-cloud.repo | grep mirrorlist
mirrorlistに、下記表よりご利用のリージョンに該当する、リポジトリサーバーURLが表示されることを確認してください。

リージョン名 出力内容
JP1 rhcds-sr-vip-jp1.ecl.ntt.com.local
JP2 rhcds-sr-vip-jp2.ecl.ntt.com.local
JP4 rhcds-sr-vip-jp4.ecl.ntt.com.local
JP5 rhcds-sr-vip-jp5.ecl.ntt.com.local
JP6 rhcds-sr-vip-jp6.ecl.ntt.com.local
JP7 rhcds-sr-vip-jp7.ecl.ntt.com.local

8.ダウンロードした、パッケージを削除します。
入力例:#rm ~/<rpmパッケージ名>
入力例:#rm ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom
※<rpmパッケージ名>部分については、下記表よりご利用のリージョンに該当するrpmパッケージ名を入力します。

JP7の場合の入力例:#rm ~/rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm
JP7の場合の入力例:#rm ~/RPM-GPG-KEY-rhui-custom

リージョン名 rpmパッケージ名
JP1 rh07-sr-rhui-client-jp1-2.1-1.noarch.rpm
JP2 rh07-sr-rhui-client-jp2-2.1-1.noarch.rpm
JP4 rh07-sr-rhui-client-jp4-2.1-1.noarch.rpm
JP5 rh07-sr-rhui-client-jp5-2.1-1.noarch.rpm
JP6 rh07-sr-rhui-client-jp6-2.1-1.noarch.rpm
JP7 rh07-sr-rhui-client-jp7-2.1-1.noarch.rpm