3.2. サーバー(移行先の選定)¶
3.2.1. サーバーインスタンス¶
■ 選定基準
- 1仮想マシン環境に割り当てることができる仮想プロセッサとしては、32仮想プロセッサ、メモリ量としては128ギガバイトまで割り当てることができます。
- 現状のリソースプールの割り振りと同じフレーバー(プラン)がない場合、ECL1.0上でご利用中の仮想サーバー等の実際の稼働状況等をご確認頂きながら、最も近しいフレーバー(プラン)をご検討ください。
- インスタンスを作成するためには、事前にロジカルネットワークの作成が必要です。
(※ボリュームはロジカルネットワークを作成しなくても作成が可能) - サーバーインスタンスメニューと他サービスの組み合わせ条件は特にございません
※主なサービスの組み合わせは、こちらをご参照ください。
https://sdpf.ntt.com/services/docs/server-instance/service-descriptions/virtual-server.html#id34
- 現状のスペック通りのフレーバー(プラン)がない場合は、利用状況を見ながら判断して頂く必要がございます。
3.2.2. OS¶
■ 選定基準
- オフィシャルイメージテンプレートの中からOSのバージョンを選定してください。
※オフィシャルイメージテンプレートのOSバージョンは、こちらをご参照ください。
https://sdpf.ntt.com/services/docs/os/service-descriptions/rsts/os_common.html
- Arcserve Unified Data Protection(以下、Arcserve UDP)によるECL1.0→ SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)間のフルバックアップ&リストアを行う場合、移行元、移行先のOSバージョンは、Windows Server 2016、RHEL7、CentOS7が対象となります。
- イメージリストア後のOSについては、持込OSに該当するため、動作保証の対象外となります。
- オフィシャルイメージテンプレートにArcserve UDPでサーバー移行する場合は、Arcserve UDPによるフルバックアップ取得後にイメージをリストアして、リストア先のサーバーインスタンス上での設定が必要になります。
※RHELリポジトリサーバー変更手順は、こちらをご参照ください。
https://sdpf.ntt.com/services/docs/image-storage/tutorials/RHUI_migration.html - Windows Server 2012 R2、Windows Server 2019、RHEL8、Ubuntu18のオフィシャルイメージテンプレートを使用して仮想サーバーを新規に構築した場合は、 Arcserve UDPによるフルバックアップ取得後にデータをリストアして移行を実施してください。
※ その場合、Windows ライセンススイッチ機能によるライセンス認証手順、RHELリポジトリサーバー変更手順は不要です。 - 仮想サーバーを新規に構築する場合、サポートOSバージョン一覧(表1参照)のサポート終了日、延長サポート終了日を確認の上で、OSバージョンの選定をお願い致します。
【表1:サポートOSバージョン一覧】
下記表内のご利用中の「OSバージョン」を確認し、サポート終了日と移行先の「SDPFクラウド/サーバー」のサポートの有無を確認の上、「移行方法」をご参照ください。
提供OSバージョン | サポート終了日※ | 延長サポート終了日※ | ECL1.0 | SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー) | 移行方法 |
---|---|---|---|---|---|
CentOS6 | 2020/11/30 | ー | 〇 | ー | 方法3 |
CentOS7 | 2024/6/30 | ー | 〇 | ● | 方法2 |
Rocky Linux 8 | 2029/5/31 | ー | ー | ● | ー |
Ubuntu14 | 2019/4/25 | 2022/4 | 〇 | ー | 方法3 |
Ubuntu20 | 2025/4 | 2030/4 | ー | ● | ー |
Ubuntu22 | 2027/4 | 2032/4 | ー | ● | ー |
RHEL5 | 2013/1/8 | 2017/3/31 | 〇 | ー | 方法3 |
RHEL6 | 2016/5/10 | 2020/11/30 | 〇 | ー | 方法3 |
RHEL7 | 2019/8/6 | 2024/6/30 | 〇 | ● | 方法2 |
RHEL8 | 2024/5/31 | 2029/5/31 | ー | ● | ー |
RHEL9 | 2027/5/31 | 2032/5/31 | ー | ● | ー |
Windows Server 2008/2008R2 | 2015/1/13 | 2020/1/14 | 〇 | ー | 方法3 |
Windows Server 2012 | 2018/10/9 | 2023/10/10 | 〇 | ー | 方法3 |
Windows Server 2012R2 | 2018/10/9 | 2023/10/10 | 〇 | ー | 方法3 |
Windows Server 2016 | 2022/1/11 | 2027/1/12 | 〇 | ● | 方法2 |
Windows Server 2019 | 2024/1/9 | 2029/1/9 | ー | ● | ー |
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)にてオフィシャルイメージテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレートの提供が無いOSバージョンです。
※サポート終了日、延長サポート終了日はベンダー情報です。(2022年7月現在のものです)
※:RHEL OS→サポート終了日(full support ends)、延長サポート終了日(Maintenance Support or Maintenance Support 2 ends)を記載しています。
※:Microsoft OS→サポート終了日(サポート終了日)、延長サポート終了日(延長サポート終了日)を記載しています。
カッコ内はベンダーによる名称を記載です
【移行方法 解説】
方法1:オフィシャルイメージテンプレートを使用して仮想サーバーを新規に構築後、Arcserve UDPでフルバックアップ取得後にデータをリストアして移行します。
方法2:オフィシャルイメージテンプレートを使用して仮想サーバーを新規に構築後、Arcserve UDPでフルバックアップ取得後にイメージをリストアして移行します。
方法3:提供している別バージョンのオフィシャルイメージテンプレートを使用して仮想サーバーを新規に構築後、Arcserve UDPでフルバックアップ取得後にデータをリストアして移行します。
3.2.3. データベース/ミドルウェア¶
3.2.3.1. Oracle¶
■ 選定基準
- オフィシャルイメージテンプレートの中からOracle Databaseのバージョンを選定してください。
※オフィシャルイメージテンプレートのOracle Databaseバージョンは、こちらをご参照ください。
https://sdpf.ntt.com/services/docs/oracle/service-descriptions/rsts/vs.html#id2
- Oracle Database Standard Edition(以下、Oracle SE)、Oracle Database Standard Edition One(以下、Oracle SE1)のライセンスをお使いの場合は、 Oracle Database Standard Edition 2(以下、Oracle SE2)への移行が必要となります。
- Oracle SE、Oracle SE2でOracle Real Application Clusters(以下、Oracle RAC)構成をご利用の場合は、 Oracle Enterprise Edition(以下、Oracle EE)バージョン19cへの移行が必要となります。
- Oracle Databaseは、オフィシャルイメージテンプレートにて新規構築をお願い致します。
- Oracle Databaseの移行については、お客さまにて検討をお願い致します。
- Oracle RACの構築は、お客さまにて作業をして頂く必要がございます。
- Oracle Databaseのバージョンを選定する場合、 OS/Oracle Databaseバージョン組合せ一覧(表2参照)のサポート期限を確認の上で、Oracle Databaseバージョンの選定をお願い致します。
- SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)においては、WebLogicライセンスのオフィシャルイメージテンプレートの提供はございませんので、 WebLogicの移行については、弊社担当者にお問合せください。
【表2:OS/Oracle Databaseバージョン組合せ一覧】
サービス名 /OS | ECL1.0 | SDPF | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
Oracle Database バージョン |
Oracle 11.2 | Oracle 12.1 | Oracle 19c | Oracle 11.2 | Oracle 12.1 | Oracle 19c |
Oracle Database エディション名 |
SE1/EE | SE1/EE | SE2/EE | SE1/EE | SE1/EE | SE2/EE |
サポート終了日 | 2015/1/31 | 2018/7/31 | 2023/3/31 | 2015/1/31 | 2018/7/31 | 2023/3/31 |
延長サポート終了日(ES) | 2020/12/31 | 2022/7/31 | 2026/3/31 | 2020/12/31 | 2022/7/31 | 2026/3/31 |
RHEL5.x | 〇 | ー | ー | ー | ー | ー |
RHEL6.x | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー |
RHEL7.x | ー | ー | ー | ー | ー | ● |
RHEL8.x | ー | ー | ー | ー | ー | ● |
Windows Server2008/2008R2 | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー |
Windows server2012 | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー |
Windows server 2012 R2 | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー |
Windows server2016 | ー | ー | ー | ー | ー | ● |
Windows server2019 | ー | ー | ー | ー | ー | ● |
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)にてオフィシャルイメージテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレートの提供が無いOSバージョンです。
サポート終了日(Premier Support)、延長サポート終了日(ES)(有料ESありの場合)はベンダー情報です。
(2022年7月現在のものです)
- Oracle Databaseバージョンごとの機能についてはお客さまにてベンダー情報より確認をお願い致します。
3.2.3.2. MS SQL¶
■ 選定基準
- オフィシャルイメージテンプレートの中からMS SQLのバージョンを選定してください。
※オフィシャルイメージテンプレートのMS SQLバージョンは、こちらをご参照ください。
https://sdpf.ntt.com/services/docs/sql-server/service-descriptions/sql_server.html#id1
- MS SQLのクラスター構成の提供はございません。そのため、 MS SQLのクラスター構成をご利用の場合は、弊社担当者にお問い合わせください。
- MS SQLはオフィシャルイメージテンプレートにて新規構築をお願い致します。
- MS SQLの移行については、お客さまにて検討をお願い致します。
- MS SQLのバージョンを選定する場合、OS/MS SQLバージョン組合せ一覧(表3参照)のサポート期限を確認の上で、MS SQLバージョンの選定をお願い致します。
【表3:OS/MS SQLバージョン組合せ一覧】
サポート期間 | ECL1.0 | SDPF | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バージョン | サポート 終了日 |
延長サポート 終了日 |
Windows server 2008 R2 |
Windows server 2012 |
Windows server 2012 R2 |
Windows server 2016 |
Windows server 2019 |
Windows server 2008 R2 |
Windows server 2012 |
Windows server 2012 R2 |
Windows server 2016 |
Windows server 2019 |
SQL2008 | 2014/7/8 | 2019/7/9 | 〇 | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
SQL2012 | 2017/7/11 | 2022/7/12 | 〇 | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
SQL2014 | 2019/7/9 | 2024/7/9 | ー | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー | ● | ー | ー |
SQL2016 | 2021/7/13 | 2026/7/14 | ー | ー | ー | 〇 | ー | ー | ー | ● | ● | ー |
SQL2017 | 2022/10/11 | 2027/10/12 | ー | ー | ー | 〇 | ー | ー | ー | ー | ● | ー |
SQL2019 | 2025/1/7 | 2030/1/8 | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ー | ● |
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)にてオフィシャルイメージテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレートの提供が無いOSバージョンです。
サポート終了日、延長サポート終了日(拡張セキュリティ更新プログラム(ESU)ではありません)はベンダー情報です。
(2022年7月現在のものです)
3.2.3.3. Windows Server Remote Desktop Services SAL¶
■ 選定基準
- SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)のOSバージョンおよび、サーバーに接続するユーザー数をご確認の上、Windows Server Remote Desktop Services SAL(以下、RDS SAL)オフィシャルイメージテンプレートを選定してください。
※RDS SALのオフィシャルイメージテンプレートは、こちらをご参照ください。
https://sdpf.ntt.com/services/docs/rds-sal/service-descriptions/rds_sal.html#id1
- Remote Desktop ライセンスサーバーの役割がインストールされ、RDS SALが有効化されているオフィシャルイメージテンプレートについては、 OS/RDS SAL組合せ一覧(表4参照)を確認の上で、RDS SAL数のオフィシャルイメージテンプレートの選定をお願い致します。
- ご利用中のサーバーインスタンスへのRDS SALの追加、削除等は実施いたしません。 RDS SAL数を変更されたい場合は、別途、オフィシャルイメージからサーバーインスタンスを作成して頂く必要がございます。
【表4:OS/RDS SAL組合せ一覧】
ECL1.0 | SDPF | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
OSバージョン | 10SAL | 30SAL | 50SAL | 100SAL | 10SAL | 30SAL | 50SAL | 100SAL |
Windows server 2008/2008 R2 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー |
Windows server 2012 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ー | ー | ー | ー |
Windows server 2012R2 | ー | ー | ー | ー | ● (JP6のみ) |
● (JP6のみ) |
● (JP6のみ) |
● (JP6のみ) |
Windows server 2016 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ● | ● | ● | ● |
Windows server 2019 | ー | ー | ー | ー | ● (JP7のみ) |
● (JP7のみ) |
● (JP7のみ) |
● (JP7のみ) |
凡例
〇 →ECL1.0にてオフィシャルイメージテンプレートを提供している、もしくは過去に提供していたOSバージョンです。
● →SDPFクラウド/サーバー(仮想サーバー)にてオフィシャルイメージテンプレートを提供しているOSバージョンです。
- →オフィシャルイメージテンプレートの提供が無いOSバージョンです。
※注 RDS SALオフィシャルイメージテンプレートを選択していただく場合の例(OSバージョン:Windows server 2019、ユーザー接続数:10)
→ Windows Server Remote Desktop Services SAL 10SAL with Windows Server 2019 Datacenter Edition