3.2. バックアップ・リストア管理

  • ジョブの実行
 ジョブが一時停止されているときにクリックできます。クリックするとジョブを実行可能にすることができます。ジョブの実行は、バックアップを一時停止(後述)させた後に再開させる時に利用する機能です。通常は、新規にジョブを作成すると自動的に有効になる機能です。バックアップジョブが登録されていない場合は利用できません。

image9 image10

 実行可能状態              一時停止状態(またはバックアップ無効化)

  • ジョブの一時停止
 ジョブが実行可能な状態の時にクリックできます。クリックするとジョブを一時中断することができます。ジョブの一時停止状態では、ジョブ設定情報(タイプ、スケジュールタイプ、保存期間、日時、開始時刻、対象仮想サーバー)を保持したまま、バックアップの開始時刻になってもバックアップは実行されません。特定の日時だけバックアップを停止させる時に有効です。
 スケジュールタイプがワンタイムの場合、一時停止状態にし、実行時間を経過するとジョブが実行されませんのでご注意ください。

  • 有効無効フラグ
 有効無効フラグでは以下のステータスを表示します。
image31 バックアップ無効化 バックアップが設定されていない状態です。
image32 バックアップ有効化 バックアップが設定されている状態です。
image33 バックアップ一時停止 ジョブが設定されていて、一時停止しした状態です。

  • スケジュール済みジョブ一覧
スケジュール済みジョブのタイトルリンクをクリックすると登録されているスケジュールのジョブ一覧が表示されます。別に記載されるファイルバックアップも同じ一覧上で表示されます。
../../_images/image11.png
スケジュールタイプ ワンタイム、日次、週次、月次といったスケジュールの種類
保持期間 バックアップデータの保持期間
開始時刻 バックアップを開始の目安となる時刻
開始日 ジョブを開始する日(あるいは曜日)
タイプ 仮想マシンイメージ(イメージバックアップ)
バックアップ対象 全てのディスク(選択できません)
編集image12 設定したジョブの内容を再度編集するボタン
削除image13 設定したジョブを削除するボタン
ジョブの追加
image14
設定したジョブを追加するボタン
[複数の仮想サーバーを別のスケジュールで追加できます。ただし、全く同じジョブ内容を同時に登録することはできません。

  • 最近の履歴(7日)
 最近実行させた1週間分のジョブの状態を表示させることができます。
../../_images/image15.png
開始時刻 バックアップの開始時刻です。同時刻に設定されている他のお客様も含めたバックアップの数によって開始時刻が変動します。
ジョブタイプ イメージバックアップかファイルバックアップ
スケジュールタイプ イメージバックアップの場合、フルバックアップのみです。
ステータス 成功、失敗
経過時間 バックアップ処理時間
仮想マシン 仮想サーバー名
サイズ バックアップ仮想サーバーのサイズ。リストアでは表示されません。
バックアップ対象 イメージバックアップの場合は、All drivers included(全ディスク)のみ。

  • バックアップイメージ
 現在取得しているバックアップイメージの一覧を表示します。このバックアップ一覧からリストアするイメージを選択してリストアを実行させることができます。
../../_images/image16.png
UUID バックアップイメージを一意に決定するための識別子
開始時刻 バックアップ開始時刻
有効期限 バックアップ保持期限
仮想マシン 仮想サーバー名
サイズ 対象イメージのサイズ
タイプ 仮想マシンイメージのみ
バックアップ対象 All drivers includedのみ
リストアimage17image18 対象イメージからリストアを実行するボタン。image19は、リストア可能であるイメージであることを指し、image20は、リストアできない(既に保存期間を超えている場合など)イメージであることを指します。タイプが仮想マシンイメージの場合、このimage21 をクリックすることで、リストアを実行することができます。
削除image22 対象イメージを削除するボタン。削除が実行されると削除後は課金されません。また、一度削除ボタンを押すと元に戻すことはできませんのでご注意ください。

3.2.1. バックアップジョブを登録する

 スケジュール済みジョブ一覧から、『ジョブの追加image23』を選択することでバックアップジョブをスケジューリングすることができます。以下のウィンドウが表示されます。
../../_images/image24.png
No. 項目 内容
1 タイプ 仮想マシンイメージかファイルかを選択できます。イメージバックアップでは仮想マシンイメージを選択します。
2 スケジュールタイプ ワンタイム、毎日、毎週、毎月から選択して回帰的なスケジュールを作成するかを決定します。
3 保持期間
取得したバックアップファイルをいつまで保有するからを決定します。スケジュールタイプによって選択できるものが変更されます。
ワンタイム:1日、31日、366日
毎日:1、2、3、4、5、6、7、8日
毎週:7、14、21、28、35、42、49、56日
毎月:31、62、93、124、155、186、217、248日
4 日付/開始日/曜日/毎月
バックアップの開始予定日を選択します。
ワンタイム/毎日:カレンダより実施日付を選択できます。
毎週:日曜日~土曜日から曜日を選択します。
毎月:第○曜日指定か、日にち指定(28日まで、月末指定可。)
5 タイムスロット 0:00-0:59 / 1:00-1:59 / 2:00-2:59 / 3:00-3:59 / 4:00-4:59 / 5:00-5:59 / 6:00-6:59 / 7:00-7:59 / 8:00-8:59 / 9:00-9:59 / 10:00-10:59 / 11:00-11:59 / 12:00-12:59 / 13:00-13:59 / 14:00-14:59 / 15:00-15:59 / 16:00-16:59 / 17:00-17:59 / 18:00-18:59 / 19:00-19:59 / 20:00-20:59 / 21:00-21:59 / 22:00-22:59 / 23:00-23:59の24個から選択。
6 ディスク 全てのディスクのみ選択可
7 フィルタ 仮想サーバー名にて対象仮想サーバーを絞り込むことができます。
8 仮想サーバー(未選択) バックアップ可能な仮想サーバーの一覧が表示されます。(バックアップ選択済みの場合、一覧には表示されません)
9 追加ボタン ⑧にて仮想サーバーを選択してクリックすると⑪の仮想サーバー選択に移動します。
10 削除ボタン 逆に⑪にて仮想サーバーを選択してクリックすると⑧の仮想サーバ(未選択)に移動します。
11 仮想サーバー(選択) バックアップ対象として選択した仮想サーバーの一覧が表示されます。
12 保存ボタン ①~⑪のすべての項目を選択後、クリックすると保存されます。

 保存ボタンを押すと
../../_images/image25.png
 『本作業は課金額の変更を伴います。本当に実行しますか?また、本バックアップイメージのゲストOSのパスワードを控えて頂くようお願いいたします。パスワードはリストア後、仮想マシンにログインする際に必要となります。』とメッセージが表示されます。これ以降、バックアップの設定がされますので、設定に間違いがないかよくご確認ください。料金は保存容量と保存期間で決定されますが、この時点では課金されません。バックアップの成功をもって課金されます。

3.2.2. バックアップ時の注意事項

 バックアップが完了もしくは失敗すると完了メールが送信されます。バックアップが成功したあるいは失敗したかを確認することができます。
 設定時間にバックアップが起動しない場合は、もうしばらくお待ちいただくか、あるいはバックアップ設定が有効化されているか確認ください。
 また仮想サーバテンプレートから新規に作成して場合は、2~5時間程度、バックアップジョブの設定をお待ちください。
 同時に実行可能なタイムスロットの最大値を超えると「同日で実行可能な時間」、「同時間で実行可能な日程」を表示します。任意の日時で再設定ください。

 OSがオンライン状態でもバックアップを取得することは可能ですが、ファイルシステムの整合性を確実に取る場合は、仮想サーバーの電源をOFFにするなど静止点を取ってバックアップを取得いただくことをお勧めします。
 ポータル画面より設定可能な日付、タイムスロットは、現地時間(設定したタイムゾーン)にて設定いたします。ただし、システム的には協定世界時(UTC)にて動作しているため課金もUTCにて処理されます。したがって日本の場合では、最大9時間のバックアップ処理は、前日分の処理として課金されます。

3.2.3. リストアの実行

 取得したバックアップイメージを対象の仮想サーバーに対し上書きリストアすることができます。リストアは、前章のとおりバックアップイメージからimage26を選択していただくことで実行されます。
 ここでは、トップ画面の「操作」メニューから『バックアップ』を選択した場合を説明します。
../../_images/image27.png
 『バックアップサービスの設定および稼働状況』画面が表示されますので一番下にある『イメージ』を選択します。
../../_images/image28.png
 下図のようにバックアップイメージの一覧が表示されますので、リストアしたいイメージを選択してリストアボタンimage29をクリックするとリストアが開始されます。
 同じ仮想サーバーでも保存期間を長くに設定することで複数世代のバックアップを取得されます。リストア対象のバックアップイメージが間違えないか確認してからリストアください。
../../_images/image30.png

3.2.4. リストア時の注意事項

 リストアの際にゲストOSの各種設定のうち、初期化されるパラメータがあります。詳しくはEnterprise Cloudサービス機能説明書「ゲストOSカスタマイゼーションについて」を参照ください。
 リストアが完了もしくは失敗するとリストア完了(失敗)メールが送信されます。成功時は本メールを受信するまでは、PowerONしないでください。
 リストアは対象仮想サーバー上に上書きにて保存されます。対象仮想サーバーが削除されているとリストアが失敗します。対象仮想サーバーが利用できない状態でも削除しなでください。
 バックアップ取得後に運用中の仮想サーバーの追加ディスクを削除し、コンピュートリソースプールの契約容量を減らしている場合は、リストアに必要なディスクサイズに増設してからリストアを実行ください。
 同一コンピュートリソースプールへのリストアは、1台ずつ実施ください。なお、リストア時にのみオーバーヘッドとしてのコンピュートリソース上の空きメモリーが必要です(仮想サーバーに割り当てているメモリーの最大20%程度を推奨いたします)。
 リストア完了後、初回PowerOnの際にゲストOSカスタマイゼーションが実施され、およそ30分かかります。この間に「Set Change SID Enabled」のボダンを押すと動作の保障ができませんのでご注意ください。
 尚、弊社標準のネットワークアダプタ以外を利用する仮想サーバーでバックアップ・リストアを実行した場合の動作保障はできません。
 リストアは対象の仮想サーバーがPowerOffの状態で実行することを推奨します。