1.5.2. 集中管理型¶
集中管理型でバックアップを実施する場合、管理サーバーにログインした状態で実施します。また、バックアップする前に集中管理格納域を作成する必要があります。
以下にその手順をご説明します。
① 管理サーバーにて管理コンソールを実行します。デスクトップのAcronisアイコンをダブルクリックします。
② 管理コンソール画面が表示されるので、「管理サーバーへの接続」を選択します。
1.5.2.1. 集中管理格納域の作成¶
集中管理格納域を作成することで、実際のバックアップ先であるネットワークフォルダや外部ストレージなどを、効率よく管理することが出来ます。
集中管理格納域を利用するには、ストレージノードが必要です。
① ナビゲーションツリーの「格納域」-「集中管理」を選択し、「作成」ボタンを押して、集中管理格納域を作成します。
② 「名前」に任意の格納域の名前を入力します。「種類」は「管理対象」を選択します。「パス」を選択し格納域の実体パスを指定します。
※ ストレージノードは管理対象を選択すると自動的に反映されます。
※ 「パス」を指定する画面です。ここではネットワークフォルダを指定しています。
③ 内容を確認したら、「OK」ボタンを押します。集中管理格納域が作成されていることを確認します。
1.5.2.2. バックアップの準備・実施¶
① 左側のナビゲーションツリーから、「バックアップの計画およびタスク」を選択し、「新規」-「バックアップ計画」を選択します。
② バックアップ対象を選択します。
※ バックアップするサーバーが1台の場合は、ローカル型と同様になります。
※ 「バックアップする項目」を選択すると、上記のようにディスク/ボリューム単位やファイル単位で選択することが出来ます。
※ 「バックアップ対象」を、複数サーバーから選択することが出来ます。
※ バックアップ対象サーバーごとに、グループ化することも可能です。詳細はアクロニス社のユーザーズガイドを参照してください。
③ バックアップの保存先を指定するため、「ロケーション…」を選択します。
④ 「すべてのコンピュータのアーカイブを1つのロケーションに保存する」にチェックをし、事前に作成した集中管理格納域を選択したら、「OK」ボタンを選択します。
※ 集中管理格納域以外のバックアップ先を指定することも可能です。
※ 「クラウドストレージ」を選択することはできません。
⑤ バックアップスキームを選択します。ここでは最も利用頻度の多い「カスタム」を選択します。
※ その他に「シンプル」や「GFS(Grandfather-Father-Son)」など、用途に合わせて選択することが出来ます。詳細はアクロニス社のユーザーズガイドを参照してください。
※ ここで説明する「GFS」はアクロニスのバックアップ機能のことです。ECLのGFSとは異なります。
⑥ バックアップスキーム「カスタム」を選択すると、完全バックアップ/増分バックアップ/差分バックアップごとに、スケジュールの設定が出来るリンクが表示されます。
⑦ 完全バックアップ/増分バックアップ/差分バックアップごとに、スケジュールの設定をします。完了したら、「OK」を押します。
※ 日次の設定を選択した場合の画面
※ 週次の設定を選択した場合の画面
※ 月次の設定を選択した場合の画面
※ 完全/増分/差分に対して、日次/週次/月次の詳細な指定が可能です。詳細はアクロニス社のユーザーズガイドを参照してください。
⑧ スケジュールの設定が完了したら、「OK」を押します。
⑨ バックアップ計画が作成されていることを確認します。
⑩ スケジュールで指定した日時になるとバックアップが実行されます。詳細ボタンをクリックすると、詳細ポップアップが表示されます。
※ バックアップが完了すると、ポップアップ画面が表示されるので閉じます。
⑪ 管理コンソールから集中管理格納域を選択し、バックアップアーカイブが作成されていることを確認します。ここでは3台のサーバーをバックアップした後、集中管理格納域を表示している画面です。
※ アーカイブの詳細(2台のサーバーで「完全+差分」を取得)