5.5. コロケーション接続¶
5.5.1. 利用できる機能¶
機能 | 概要 |
レイヤー2(L2)接続 | 弊社が提供するサーバーセグメントと弊社コロケーション内のお客様システム環境を、同一サーバーセグメントで接続する機能。 |
5.5.2. レイヤー2(L2)接続¶
注釈
- コロケーション接続は、冗長化された物理機器(装置、配線)で構築されます。
- 1つのコロケーション接続で利用できる帯域は、最大1 Gbpsです。利用開始後は、カスタマーポータルからオンデマンドで、利用開始/停止(帯域変更1000Mbps/0Mbps)やVLANの追加/削除ができます。
Enterprise Cloud サービスデータセンター | 接続先コロケーションデータセンター |
横浜第1 | 横浜第1、東京第2・第3・第4・第5・第6・第7、埼玉第1 |
関西1 | 関西1、大阪(堂島)第1・第2・第3、大阪第5、京都第2 |
埼玉第1 | 横浜第1、東京第2・第3・第4・第5・第6・第7、埼玉第1 |
Hemel Hempstead 2 | Hemel Hempstead 2 |
France Paris 2 | France Paris 2 |
Spain Madrid 2 | Spain Madrid 2 |
Singapore Serangoon | Singapore Serangoon |
Thailand Bangna | Thailand Bangna |
Hong Kong Tai Po | Hong Kong Tai Po |
Malaysia Cyberjaya3 | Malaysia Cyberjaya3 |
注釈
- Enterprise Cloudサービスデータセンターごとに、複数のコロケーションと接続できます。
項目/国 | JP | UK,SG,HK,FR,ES | TH |
---|---|---|---|
高さ×幅×奥行き | 4.24 cm × 13 cm × 20 cm | お問い合わせください。 | 4.5 cm × 9.5 cm × 10.5 cm |
重量 | 0.7 kg以下(ACアダプターを含む) | 0.27 kg | |
電源種別 | AC100 V | AC220 V | |
消費電力(ACアダプター) | 10 W以下 | 6W | |
電源冗長 | 1重化 | 1重化 | |
結線状態 | MDI-X | Auto-MDI | |
リンクダウン転送機能 | あり | あり |
重要
- お客様機器とメディアコンバーター(MDI-X)との接続に対応したストレートまたはクロスのCat5e以上のEthernetケーブルが2本必要です。
- メディアコンバーターの設置場所・電源およびEthernetケーブルは、お客様にてご用意ください。
- お客様ラック内ケーブルへの表示
- インターフェースは1000Base-T、接続手順はAuto Negotiationに設定してください。
- 1つのコロケーション接続で利用できるVLANは最大24個です。お客様L2スイッチのVLANポートはtag設定で接続してください。ご指定いただけるVLAN IDの範囲は2~4094です。VLAN tagの段数は1段まです。
- 接続点となるUTP×2本またはメディアコンバーター×2台はお客様の冗長利用を前提とした両系ACTでご提供させていただいております。一方が通信断となっても問題がないよう、またループが発生しないよう冗長制御を実施し、ACT/SBYでご利用ください。
- フレーム長は最小68byte(tag)、最大1,522byte(tag)です。
- お客様L2スイッチで、IEEE802.3x(pause)およびLLDPは利用できません。
- CoS値に応じた優先制御はできません。
重要
お客様が選択された冗長制御において制御フレームを用いる場合は、2~4094の範囲からご指定になったVLAN-ID、かつ tag付きで送信いただく必要があります。お客様がご用意される機器が対応可能かあらかじめご確認ください。なお、弊社機器は上記条件の制御フレームを透過します。
Cisco製品のIOSバージョン[12.2(53)SE2] において、以下の接続確認を行っております。
- PVST+
- Rapid PVST+
- Flex Link(海外の一部の拠点LPT非対応拠点ではご利用いただけません)
なお、一部のIOSバージョンにおける接続確認であり、すべてのIOSでの接続を保証するものではございません。
STP(IEEE802.1d)で使用されるuntagの制御フレームは廃棄しますので対応できません。
注釈
- L2 BroadcastおよびL2 Multicast、Unknown Unicastは、10 Mbpsを超過すると廃棄される場合があります。
- 停止(帯域0 Mbps)に設定しても、制御用フレームは100 kbps程度、それ以外のフレームについても数kbps程度は通信されます。
5.5.3. 注意事項¶
ユーザーインターフェース部はお客様にて冗長制御を実施し、ACT/SBYでご利用ください。
お客様の冗長制御の動作による通信断はSLAの対象外となります。
もし本サービスの通信経路上に故障が発生した場合は別ルートへ自動的に切り替わり30秒程度で通信が回復する設計としております。
コロケーション接続で接続するお客様システムの環境内では、1つのIPアドレスごとに1つのMACアドレスを利用できます。
- Enterprise Cloudサービス側で使用されるMACアドレスは以下のとおりです。お客様システムでは、以下のMACアドレスと重複しないMACアドレスを使用してください。なお、以下のMACアドレスは変更される可能性があります。あらかじめご了承ください。
- 00-50-56で始まるMACアドレス(VMware)
- a2で始まるMACアドレス
- 00-0b-fc-fe-1bで始まるMACアドレス
- 00-00-0c-07-acで始まるMACアドレス(HSRPv1)
- 00-00-0c-9f-f0-00~00-00-0c-9f-ff-9f(HSRPv2)(※1)
- 00-00-5e-00-01-00~00-00-5e-00-01-fb(VRRPv2)(※2)
※1 お客様システムでは00-00-0c-9f-ff-a0以降を使用してください。
※2 お客様システムでは00-00-5e-00-01-fc以降を使用してください。
コロケーション接続を介して複数の Enterprise Cloud サービスを接続して利用することはサポート対象外です(仮想サーバーに割り当てられるMACアドレスが重複し、通信ができなくなる可能性があります)。
複数リンク(複数契約)をご利用いただくと、 Enterprise Cloudとコロケーション間の接続帯域を増加させることが可能です。ただし、1つのサーバーセグメントに対して1つのCICしか接続できませんのでご注意ください。
コロケーション接続は、1つのサーバーセグメントに対してEnterprise Cloud 2.0の「Enterprise Cloud接続」と同時に利用いただくことは出来ません。Enterprise Cloud 2.0と本サービスであるEnterprise Cloud 1.0、コロケーションを同じセグメントで接続されたい場合は、 Enterprise Cloud 2.0のコロケーション接続とEnterprise Cloud 1.0のコロケーション接続をお客様のコロケーションラックに引き込み、お客様設備内で接続ください。
サービス廃止時には、お客様にて事前にメディアコンバーターの電源ケーブル抜去ならびに、メディアコンパーターに接続されたUTPケーブル抜去を実施してください。
サービス廃止時、メディアコンバータならびにケーブル撤去は、サービス廃止後、3~6ヶ月かかる場合がございます。