5.4. サービス相互接続¶
サービス相互接続は、 Enterprise Cloudサービスで利用しているサーバーセグメントと、グローバルファイルストレージ(グローバルデータバックアップ)などの相互接続対象サービスを接続するサービス相互接続ゲートウェイ(以下、サービス相互接続GW)を提供します。なお、日本データセンターでは、ほかにもネットワークストレージサービスや、コロケーション内のシステムなどと接続できます。
5.4.1. 利用できる機能¶
サービス相互接続では以下の機能を利用できます。
機能 | 概要 |
サービス相互接続GW | Enterprise Cloud サービスで利用しているサーバーセグメントと、相互接続対象サービスをL3接続で相互接続する機能。 |
ルーティング設定 | Enterprise Cloud サービスで利用しているサーバーセグメントと相互接続対象サービス間の、スタティックルーティングを設定する機能。 |
5.4.2. サービス相互接続GW¶
サービス相互接続GWはルーターとして動作し、 Enterprise Cloudサービスで利用しているサーバーセグメントと、相互接続対象サービスで利用しているネットワーク間を、L3接続で接続します。同一データセンター内で利用できるサービス相互接続GWの台数は、以下に記載した範囲で指定できます。
下限 | 上限 | 提供単位 | |
サービス相互接続GW | 1台 | ご利用中のサーバーセグメント数(最大24台)(※) | 1台 |
※ サービス相互接続では、サーバーセグメントごとに、1台のサービス相互接続GWが設置できます。
重要
- サービス相互接続で使用するIPアドレスは、サーバーセグメントのAvailable IPアドレスから選択でき、申込書によるサービス相互接続GW作成時にのみ指定できます。IPアドレスを指定しなかった場合は、自動的に割り当てられます。
- サービス相互接続で使用するIPアドレスは、サービス相互接続の利用開始後は変更できません。
- 相互接続対象サービスと接続されるインターフェースには、グローバルIPアドレスを付与することはできません。
注釈
- サービス相互接続GWは、アクティブ/スタンバイ構成で構成されているため、バーチャルIPで1つ、アクティブ機で1つ、スタンバイ機で1つのIPアドレスを使用します。
- サービス相互接続GWは、お客様のシステム環境や回線の混雑状況などにより伝送速度が変化するベストエフォート型サービスです。
5.4.3. ルーティング設定¶
サービス相互接続GWに対して、デフォルトゲートウェイを含めて最大32通りのスタティックルーティングを設定できます。
注釈
- スタティックルーティングの設定は、お客様との間で合意したパラメータシートと、弊社ポリシーに基づき実施されます。
5.4.4. 注意事項¶
- デフォルトゲートウェイがvファイアウォールに設定されている仮想サーバーから、同一サーバーセグメントのサービス相互接続を利用する場合、サービス相互接続対象サービス側のルーティング情報を、仮想サーバー上のゲストOSに設定する必要があります。
- サービス相互接続対象サービスとの接続要件は、相互接続対象サービスの機能説明を参照してください。