5.1. インターネット接続¶
インターネット接続は、 Enterprise Cloud サービスをご利用のお客様に対し、冗長化された設備で構築されたインターネット接続を提供するサービスです。また、インターネットとの通信に必要なグローバルIPアドレスを提供します。
重要
- 提供品目はデータセンターごとに異なります。詳しくは、「1.3.2 提供データセンター 」を参照してください。
5.1.1. 利用できる機能¶
インターネット接続では以下の機能を利用できます。
機能 | 概要 |
インターネットゲートウェイの提供 | vファイアウォールで提供するvファイアウォールとインターネットを接続するゲートウェイ機能(以下、インターネットGW)。 |
グローバルIPアドレスの提供 | インターネットとの通信に必要なグローバルIPアドレスを利用する機能。 |
5.1.2. インターネットゲートウェイの提供¶
インターネットGWは、vファイアウォールで提供するvファイアウォールとインターネットを接続するゲートウェイです。
必要な伝送速度に合わせて、以下の接続プランから選択できます。
接続プラン | 概要 |
10 Mbpsベストエフォート | 伝送速度を、最大10 Mbpsで提供します。 |
100 Mbpsベストエフォート | 伝送速度を、最大100 Mbpsで提供します。 |
1 Gbpsベストエフォート | 伝送速度を、最大1 Gbpsで提供します。 |
帯域確保 | 指定した帯域を上限として、伝送速度を確保して提供します。
帯域は、以下のいずれかを指定できます。
|
重要
- ベストエフォートタイプは、お客様のシステム環境や回線の混雑状況などにより伝送速度が変化するベストエフォート型サービスです。実際の伝送速度は、他のユーザーの利用状況や設備状況などにより異なります。伝送速度を保証するサービスではありません。
- 帯域確保タイプでは、指定した帯域以上の伝送速度は提供されません。
注釈
- インターネットGWは、冗長化された物理機器(装置、配線)で構築されます。
- 対応するインターネットプロトコルバージョンはIPv4です。
5.1.3. グローバルIPアドレスの提供¶
インターネットとの通信に必要なグローバルIPアドレスを利用できます。グローバルIPアドレスは、vファイアウォールをご利用中か、統合ネットワークアプライアンスをご利用中かにより、提供形態が異なります。
重要
- 提供されるグローバルIPアドレスは指定できません。また、提供されたグローバルIPアドレスは変更できません。
注釈
- グローバルIPアドレスは、弊社が保有するグローバルIPアドレスブロックから提供されます。
vファイアウォールをご利用の場合、グローバルIPアドレスは、以下に記載した範囲で提供されます。提供されたグローバルIPアドレスは、vファイアウォールにおけるNATルールに用いることが可能です。
下限 | 上限 | 設定単位 | |
グローバルIPアドレス | 4個 | 64個 | 4個 |
注釈
- グローバルIPアドレスを8個以上申し込んだ場合、IPアドレスが不連続になる場合があります。
統合ネットワークアプライアンスをご利用中の場合、グローバルIPアドレスは、以下に記載したサブネット単位で提供されます。提供されたグローバルIPアドレスは、インターネットトランジットに割り当てられ、インターネットトランジットに接続される各機器間の通信に用いられる他、統合ネットワークアプライアンスにおけるNAT/NAPTルール、ロードバランシングルール、あるいはIPsec終端ルールに用いることが可能です。
サブネット単位 | NAT/NAPTルール及びロードバランシングルールの設定可能数 | |
---|---|---|
グローバルIPアドレス | /29 | 3 |
/28 | 11 | |
/27 | 27 |
重要
- 1つのインターネット接続サービス契約につき、1つのサブネットを契約できます。
- インターネット接続サービス契約時にいずれかのサブネット単位を指定いただきます。インターネット接続サービス開通後、グローバルIPのサブネット単位の変更はできません。
5.1.4. 注意事項¶
インターネット接続に関する制約- インターネット接続は、弊社で用意したインターネット回線を複数のお客様で共用するサービスです。お客様が用意したインターネット回線は利用できません。
- 帯域確保タイプで指定した帯域は、提供されるグローバルIPアドレス全体に対して確保されます。IPアドレスを指定して帯域を確保することはできません。
- 帯域確保タイプでは、インターネットGW上を通過する通信の帯域のみが確保されます。vファイアウォールやvロードバランサーを通過する通信の帯域を確保するには、別途適切な数のファイアウォールリソースやロードバランサーリソースを契約する必要があります。
- インターネット接続の設定を変更する際、通信断が発生する場合があります。
- リゾルバは提供していません。DNSはお客様でご用意ください。
横浜第1データセンターでDDoS対策サービス(J030801)を利用中の場合は、1Gbpsベストエフォートタイプ、帯域確保タイプの200Mbps以上のプランは利用できません。
※ DDoS対策サービスは、日本データセンター独自のサービス(ローカルオプションメニュー)です。