3.6. データベースライセンス(Oracle SE One)¶
3.6.1. 利用できる機能・サービス¶
機能・サービス | 概要 |
Oracle Database仮想サーバー用コンピュートリソースプールおよびパブリックカタログ※ | Oracle SE One用のコンピュートリソースプールおよびOracle SE One用仮想サーバーテンプレートを格納したパブリックカタログをご提供します。 |
Oracle Databaseソフトウェアライセンス | Oracle SE One稼働に必要なOracle Database
Standard Edition Oneライセンスをご提供します。
|
Oracle Databaseソフトウェアサポート | Oracle Databaseソフトウェアに対する技術問い合わせおよび修正パッチといった製品サポートをご提供します。
また、お客様がご希望の場合、My Oracle Supportによるナレッジの検索・閲覧、修正パッチのダウンロードが可能です。
|
Oracle SE One専用のコンピュートリソース基盤(以下、SE One基盤)をご提供します。お客様は、このSE One基盤上にOracle SE One専用のコンピュートリソースプール(以下、SE Oneリソース)を作成できます。
Oracle Databaseソフトウェアをインストールした仮想サーバー(以下、SE One仮想サーバー)を作成できるテンプレートを格納したパブリックカタログをご提供します。
お客様は、SE Oneリソース上にSE One仮想サーバーを作成することによりOracle Databaseが利用できます。
SE Oneリソース以外のコンピュートリソースプールにSE One仮想サーバーを作成した場合、ライセンス違反となります。
SE One基盤は、1つ(Zone※1が1つ)です。SE Oneリソースには、複数のZoneを設定できません。
※1 Zoneの詳細は、「3. コンピュート機能(グローバル標準メニュー)」をご参照ください。
SE Oneリソースは、カスタマーポータルの「プール管理」、「プール追加」から、「タイプ」として表示されるSE Oneリソースを選択することで作成できます。
タイプ |
Guaranteed Compute/Premium Storage/Zone A/Oracle SE ONE※ |
- SE One仮想サーバーは、複数作成することができます。作成上限は、Enterprise Cloudサービスの仕様に準じます。
- SE One仮想サーバーにインストールされるOracle Databaseは、お客様にご指定頂いたメジャーバージョンのご提供時点での最新Patch Set Release(PSR)です。ただし、不具合解消のため、Patch Set Update(PSU)またはCritical Patch Update(CPU)が適用されている場合があります。
- ご利用開始時、Oracle Databaseパッケージインストールは済みの状態です。お客様は、SE One仮想サーバーにアクセスし、Database Configuration Assistant(DBCA)やcreate databaseコマンドでデータベースを作成する必要があります。
- SE One仮想サーバーへ割り当て可能なリソースは、Enterprise Cloudサービスに準じます。ただし、SE One基盤の収容設備によっては、上限値が制限される場合があります。
- SE Oneリソースには、Oracle Corporationより弊社がライセンス許諾されたOracle Databaseソフトウェアライセンス(Oracle Database Standard Edition One)が適用済みです。新たにOracle Databaseソフトウェアライセンスを購入する必要はありません。
- 弊社がOracle Corporationから提供されるOracle Databaseソフトウェアのサポート範囲に限り、Oracle Databaseソフトウェアに関する技術問い合わせ対応および修正パッチの提供といった製品サポートをご提供します。
- 技術問い合わせおよび修正パッチ提供のご依頼は、カスタマーポータルのチケットをご利用ください。
- 本サービスには、修正パッチのインストール作業は含まれません。
- 弊社が修正パッチをダウンロードしてご提供する場合、修正パッチをアップロードするSE One仮想サーバーのアカウントを借用させて頂く場合があります。
- お客様自身がMy Oracle Supportにてナレッジの検索・閲覧、修正パッチのダウンロードが行えるサポートIDの提供が可能です。サポートIDの発行をご希望の場合は、カスタマーポータルのチケットにてご依頼ください。
- My Oracle Supportでは、サービス・リクエスト(SR)の申請は行えません。技術問い合わせは、カスタマーポータルのチケットをご利用ください。
3.6.2. サービス詳細および利用・設計の注意事項¶
サービス名 | 機能概要 |
コンピュートリソース | SE One仮想サーバー稼働に必要なSE Oneリソースをご提供します。
|
OSライセンス | SE One仮想サーバーのOSライセンスとソフトウェアをご提供します。
|
項目 | 内容 |
データベース・ソフトウェア | Oracle Database Standard Edition One |
バージョン | 11.2.0.4.X※, 12.1.0.1.X※ |
OS名およびバージョン | 備考 |
---|---|
Red Hat Enterprise Linux 6x86_64版 (64bit版) | - |
Microsoft Windows Server 2012 R2 Standard x86_64版(64bit版)※1 | 日本データセンターにおいてのみ提供 |
Microsoft Windows Server2012 Standard x86_64版 (64bit版) | |
Red Hat Enterprise Linux 5 x86_64版 (64bit版) |
Oracle Databaseソフトウェア
所有者アカウント
|
所属グループ | 備考 |
oracle | oinstall(プライマリグループ),dba
|
Oracleインストール・ユーザー |
Oracle Databaseソフトウェア
所有者アカウント
|
所属グループ | 備考 |
oracle | Administrators, ora_dba, Users | Oracleインストール・ユーザー |
Oracle Databaseソフトウェア
所有者アカウント
|
所属グループ | 備考 |
oracle | oinstall(プライマリグループ),
dba, oper, backupdba, dgdba, kmdba
|
Oracleインストール・ユーザー |
Oracle Databaseソフトウェア
所有者アカウント
|
所属グループ | 備考 |
oracle | Administrators,
ora_dba,
ORA_ASMDBA,
ORA_OraDB12Home1_SYSBACKUP,
ORA_OraDB12Home1_SYSDG,
ORA_OraDB12Home1_SYSKM,
Users
|
Oracleインストール・ユーザー |
oraclehome | ORA_INSTALL, ORA_OraDB12Home1_DBA,
Users
|
Oracleホーム・ユーザー |
Oracleソフトウェア名 | Oracleソフトウェア格納場所 | 備考 |
---|---|---|
Oracle Database (Oracleベース) | /u01/app/oracle/ | Oracle Databaseソフトウェアのみインストール済み。 |
Oracle Database (Oracleホーム) | /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1 | |
Oracle Grid Infrastructure | /oracle_product/grid/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (64bit) | /oracle_product/client/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (32bit) | /oracle_product/client32/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Gateways | /oracle_product/gateways/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Examples | /oracle_product/examples/ | インストーラを格納。 |
Oracleソフトウェア名 | Oracleソフトウェア格納場所 | 備考 |
---|---|---|
Oracle Database (Oracleベース) | C:\app\oracle\ | Oracle Databaseソフトウェアのみインストール済み。 |
Oracle Database (Oracleホーム) | C:\app\oracle\product\11.2.0\dbhome_1 | |
Oracle Grid Infrastructure | C:\OracleProduct\grid\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (64bit) | C:\OracleProduct\client\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (32bit) | C:\OracleProduct\client32\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Gateways | C:\OracleProduct\gateways\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Examples | C:\OracleProduct\examples\ | インストーラを格納。 |
Oracleソフトウェア名 | Oracleソフトウェア格納場所 | 備考 |
---|---|---|
Oracle Database (Oracleベース) | /u01/app/oracle/ | Oracle Databaseソフトウェアのみインストール済み。 |
Oracle Database (Oracleホーム) | /u01/app/oracle/product/12.1.0/dbhome_1 | |
Oracle Grid Infrastructure | /oracle_product/grid/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (64bit) | /oracle_product/client/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (32bit) | /oracle_product/client32/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Gateways | /oracle_product/gateways/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Examples | /oracle_product/examples/ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Global Service Manager | /oracle_product/gsm/ | インストーラを格納。 |
Oracleソフトウェア名 | Oracleソフトウェア格納場所 | 備考 |
---|---|---|
Oracle Database (Oracleベース) | C:\app\oraclehome\ | Oracle Databaseソフトウェアのみインストール済み。 |
Oracle Database (Oracleホーム) | C:\app\oraclehome\product\12.1.0\dbhome_1 | |
Oracle Grid Infrastructure | C:\OracleProduct\grid\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (64bit) | C:\OracleProduct\client\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Client (32bit) | C:\OracleProduct\client32\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Gateways | C:\OracleProduct\gateways\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Examples | C:\OracleProduct\examples\ | インストーラを格納。 |
Oracle Database Global Service Manager | C:\OracleProduct\gsm\ | インストーラを格納。 |
Oracle Fusion Middleware Web Tier Utilities | C:\OracleProduct\ofm_webtier\ | インストーラを格納。 |
パラメータ名 | 値 |
---|---|
カーネル・パラメータ | |
fs.aio-max-nr | 1048576 |
fs.file-max | 6815744 |
kernel.shmall | 2097152 |
kernel.shmmax | 536870912 |
kernel.shmmni | 4096 |
kernel.sem | 250 32000 100 128 |
net.ipv4.ip_local_port_range | 9000 65500 |
net.core.rmem_default | 262144 |
net.core.rmem_max | 4194304 |
net.core.wmem_default | 262144 |
net.core.wmem_max | 1048576 |
Oracleユーザーのリソース制限パラメータ | |
単一ユーザーが使用可能なプロセス数のソフトリミット(soft nproc) | 2047 |
単一ユーザーが使用可能なプロセス数のハードリミット(hard nproc) | 16384 |
オープン・ファイル記述子数のソフトリミット(soft nofile) | 1024 |
オープン・ファイル記述子数のハードリミット(hard nofile) | 65536 |
プロセスのスタック・セグメントのサイズのソフトリミット(soft stack) | 10240 |
パラメータ名 | 値 |
インストール・オプション | データベース・ソフトウェアのみインストール |
Gridインストール・オプション | 単一インスタンス・データベースのインストール |
製品言語の選択 | 日本語、英語 |
データベース・エディションの選択 | Standard Edition One |
インストール場所 | |
Oracleベース | /u01/app/oracle |
ソフトウェアの場所(Oracleホーム) | /u01/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1 |
パラメータ名 | 値 |
インストール・オプション | データベース・ソフトウェアのみインストール |
Gridインストール・オプション | 単一インスタンス・データベースのインストール |
製品言語の選択 | 日本語、英語 |
データベース・エディションの選択 | Standard Edition One |
インストール場所 | |
Oracleベース | C:\app\oracle |
ソフトウェアの場所(Oracleホーム) | C:\app\oracle\product\11.2.0\dbhome_1 |
パラメータ名 | 値 |
インストール・オプション | データベース・ソフトウェアのみインストール |
Gridインストール・オプション | 単一インスタンス・データベースのインストール |
製品言語の選択 | 日本語、英語 |
データベース・エディションの選択 | Standard Edition One |
インストール場所 | |
Oracleベース | /u01/app/oracle |
ソフトウェアの場所(Oracleホーム) | /u01/app/oracle/product/12.1.0/dbhome_1 |
パラメータ名 | 値 |
インストール・オプション | データベース・ソフトウェアのみインストール |
Gridインストール・オプション | 単一インスタンス・データベースのインストール |
製品言語の選択 | 日本語、英語 |
データベース・エディションの選択 | Standard Edition One |
インストール場所 | |
Oracleベース | C:\app\oraclehome |
ソフトウェアの場所(Oracleホーム) | C:\app\oraclehome\product\12.1.0\dbhome_1 |
格納場所 |
/oracle_product/patches/ |
格納場所 |
C:\OracleProduct\patches |
3.6.3. 制約事項¶
- 利用ソフトウェアに対するOracle Corporationから弊社へのサポートプログラム終了時には、本サービスの提供を終了します。
- SE One仮想サーバーに対して、プライベートカタログが利用可能です。ただし、取得したSE One仮想サーバーイメージは、Enterprise Cloudサービスがご提供するSE Oneリソースのみで利用可能です。SE Oneリソース以外のコンピュートリソースおよびEnterprise Cloud以外のコンピュートリソース対してデプロイできません。実施した場合、ライセンス違反となります。
- プライベートカタログから作成されたSE One仮想サーバー上のOracle Databaseの動作およびデータの整合性は、保証されません。
- 弊社は、プライベートカタログから作成したSE One仮想サーバー復旧の責を負いません。
- SE One仮想サーバーに対して、イメージバックアップが利用可能です。ただし、取得されたイメージの動作およびデータの整合性は、保証されません。
- 弊社は、イメージバックアップを用いたSE One仮想サーバー復旧の責を負いません。
- SE One仮想サーバーが故障した場合、弊社はSE One仮想サーバー、インストールされたすべてのソフトウェアおよびデータの復旧の責を負いません。
- 本サービスは、性能を保証しません。本サービスは、リソース共用型サービスであり、収容状況によっては、十分な性能が得られない場合があります。
3.6.4. 本サービスの運用保守¶
- 本サービスでご提供するSE One仮想サーバーの運用保守は「10. Enterprise Cloudサービスの保守運用(日本契約の場合)」に準じ、サポートされます。加えて、本サービスでご提供するOracle製品に関する技術問い合わせを受け付け、調査、回答を行います。
3.6.5. Oracle製品ライセンス持ち込み(BYOL:日本契約のみ)¶
- BYOL可能なOracle製品(プログラム)は、以下の通りです。
- Oracle Database Standard Edition One
- BYOL対象ライセンスの数量の単位は、Processorのみです。Named User Plus(NUP)を持ち込むことはできません。
- BYOL対象ライセンスの最小単位は、1Processorです。ライセンスを1Processor未満に分割することはできません。
- BYOL対象ライセンスは、SE Oneリソースのみ割り当てできます。通常のコンピュートリソースプールへの割り当てはできません。
- BYOL対象ライセンス(Processor)は、何れかのSE Oneリソースに割り当てられます。あるライセンスは、複数のSE Oneリソースに同時に割り当てることはできません。
- BYOL対象ライセンスは、Enterprise CloudとEnterprise Cloud以外の環境で併用できません。
- BYOLを適用した場合の本サービスの使用料金は、1ヶ月単位で算出します。
- BYOLを適用した場合の本サービスの使用料金は、以下の計算式で算出されます。
BYOLによる1ヶ月の減額は、本サービス1ヶ月の使用料金を上限とします。
減額の次月繰り越しはできません。
BYOL対象ライセンスは、製品サポート契約(Software Update License & Support)が締結された有効な契約である必要があります。製品サポート契約が締結されていないライセンスをBYOLすることはできません。
本サービス契約時に、以下のBYOL対象ライセンス情報を確認させて頂きます。
- BYOL対象コンピュートリソースプール名
- Oracle製品(プログラム)名
- ライセンス数量(単位:Processor)
- ライセンス番号(PUC番号)
- ライセンス形態
- ライセンス有効期間(開始年月日、終了年月日)
- エンドユーザー契約名(会社名)
- Oracle代理店名
- サポートID(CSI番号)
- サポート契約期間(開始年月日、終了年月日)
BYOL対象ライセンスのOracle製品サポートは、お客様がOracle社またはOracle販売代理店と締結したライセンスの契約に準じます。お客様は、引き続きBYOL対象ライセンスのサポート契約で定められたサポート窓口をご利用ください。
BYOLサービスは、Oracle製品ライセンスの持ち込みサービスです。Oracle製品環境(仮想サーバー環境)を持ち込むサービスではありません。Oracle製品環境(仮想サーバー環境)の持ち込みについては、「3.3.4 テンプレートのインポート機能」の「仮想サーバーイメージインポート機能」を参照ください。